50歳からの資産運用 【予想】2018年の株式市場はどうなるのか?これから資産運用をはじめる人が注意しておきたい点を徹底解説

【予想】2018年の株式市場はどうなるのか?これから資産運用をはじめる人が注意しておきたい点を徹底解説

日経平均が20,000円の大台を超え、にわかに日本景気は沸き立っていますが、その波に乗って資産運用を始めようと考えている人も少なくないのではないでしょうか?
とはいえ、この好景気がいつまで続くのかはまだまだ意見がわかれるところです。
そこで今回は、2018年から資産運用を始めようと検討している人や、今後更に本格的な運用をスタートしようと検討している人に向けて、資産運用の際に注意しておいて欲しいポイントと、オススメの投資先について紹介していきたいと思います。

最終更新日:2017年12月08日

※この記事は2017年12月初旬に執筆されたものです。

 

毎年年末になると、個人投資家や証券会社などが来年度の景気の見通しを発表しますが、例年通り今年(2017年)も来年(2018年)に向けて、様々な見通しが発表されています。


そこで今回は、
・今は何もしていないが、2018年から資産運用をスタートしたいと考えている方
・既に多少は運用しており、2018年からはもっと大きな額を運用にまわしたいと考えている方

に向け、2018年から資産運用を開始するに当たって留意すべき点や、オススメの投資先(運用方法)を紹介していきたいと思います。

 

 

2017年末〜2018年にかけて日経平均の動向は非常に不安定

 

2017年12月初旬時点では22,000円台となっている“非常に順調”な日経平均株価ですが、来年(2018年)以降の先行きはと言うと、実はアナリストによって大きく見解が分かれています。

 

強気なアナリストが、このまま上昇し、2018年には30,000円も見えてくるだろう」と予想する一方で、慎重な人達は「2018年に大崩れする可能性がある」と踏んでいるのです。

まずは、それぞれ(上げ予想/下げ予想)の主張の根拠を見ていきましょう。

 

強気な見方をするアナリストの根拠の一つはマクロ経済の追い風基調です。

衆院選を与党が圧勝したことにより、現状の日銀の緩和体制が続く可能性が高くなりました。

金融緩和が続くというのは、日経平均の動向に関してプラスに働く重要な要素です。

 

総じて国内の企業収益が増益基調であることも後押ししています。

四半期決算の内容も、全体的に”まずまず”の良好な結果となっています。

 

また海外に目を向けると、日本経済に最も影響の大きいアメリカで税制改革に関する法案の議論が進んでいるのもポイントです。

アメリカにて所得減税が実現すれば、アメリカ経済には非常にポジティブな影響が見込まれ、日本経済にも良い影響が期待できます。

 

こういったマクロ面で追い風になる要素が見込めることが、強気な見解を示すアナリストたちの主張の根拠なのです。

 

さて、一方で日経平均の上昇が急過ぎるとして、暴落の可能性を示唆するアナリストもいます。

彼らの主張の根拠は、「日経平均株価 ÷ TOPIX」によって導き出される“NT倍率”と呼ばれる指数が上昇していることです。

 

NT倍率が必要以上に高水準であることは、日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率を大きく超えているということであり、経済に実態に比して株式の相場が急激に上がってしまっている(上がりすぎてしまっている)可能性があると言うことです。

 

この背景には、海外の投機筋による日経平均の先物買いが横行している可能性があると専門家は指摘します。

非常に簡単に言えば、日経平均が比較的強気な見通しであるころに乗じて利鞘を上げようとする機関投資家が増加しているということです

 

これが2018年以降の日本の株価について、慎重になっているアナリストたちの見解なのです。

 

 

2018年からの資産運用はどのようなことに気をつければ良い?

 

2018年の株価予想について、上げ/下げ予想共に、どちらの見解にも根拠・説得力があり、2018年の株式相場について確定的なことは言い辛い、非常に難しい状態となっています。

 

ですが、これから投資/運用を始めようとしている人に、一つ気をつけておいて欲しい点があります。

それはメディアの言うこと(発信する情報)を信じすぎないようにするということです。

 

基本的に、テレビ・新聞・雑誌といったメディアは、”センチメント”と言って国内の市場真理をポジティブに押そうとする傾向があります。

これは全国民の消費が増えることで、国内需要が増して市場が活性化すれば、景気に良い循環が生まれるだろうという意図が働いているからです。

 

この為、好景気と言われている状態下において、メディアが過度に景気に対し警笛をならすようなことはなかなかありません。

したがって、「いつどのタイミングで景気が崩れるか」「それに伴って株価が値を下げていくか」は、自分自身の目で判断しなければならないのです。

 

特にこれから投資を始めようとしている人は、注意が必要です。

メディア発信する情報を鵜呑みにすると、「2020年までは大丈夫」「25,000円までは堅い」と言ったイケイケの空気感に流されてしまいます。

 

 

初心者は要注意!意外とやってしまいがちな危険な運用方法

 

とはいえ、日本経済が好景気を維持しているのもまた事実です。

相場が上り調子なときに運用をスタートすることは非常にオススメできます。

 

一方で、株価全体が上昇傾向にある中で、無理にリスクをとった投資をする必要はありません。

ある程度の値上がりが期待できるのであれば、万が一の急落・暴落に備えて、守備的な”守りの運用”をしてみてはいかがでしょうか?

 

「守りの運用」とはいえ、「全ての資産を定期預金にすべき」と言っているわけではありません。

自分の中で「攻めにまわす資産」と「守りにまわす資産」の割合をしっかりと決めて運用しよう、ということです。

 

また、リスクを回避(リスクヘッジ)するために、分散投資をするというのも、守りにおいては非常に重要です。

様々な金融商品を組み合わせてポートフォリオを組むことで、相場の急な動きや値崩れによる損失を最小限に抑えられるよう工夫する必要があります。

 

ただし、一言で「分散投資」といっても、闇雲に投資先を増やせば良いというわけではありません。

特に、初心者はこの点について勘違いをしてしまいがちのため、下の例で詳しく解説していきたいと思います。

 

 

「複数株=分散投資」ではない?株の種類を増やしてもリスクをヘッジできない理由とは

 

仮に2,000万円の運用資金があるとして、以下のようなポートフォリオを組んでみるとどうでしょうか?

― 100万円:TOYOTA株(7203)
― 200万円:ファーストリテイリング株(9983)
― 200万円:日本マクドナルドホールディングス株(2702)
― 200万円:日経平均株価連動ETF
― 500万円:日系成長企業投資型の投資信託A
― 200万円:日系成長企業投資型の投資信託B
― 300万円:日系成長企業投資型の投資信託B
― 300万円:定期預金

 

大型株が、TOYOTA・ファストリ・マックと3つに加えて、ETFが1つ、投資信託が3つ、元本保証である定期預金と、“一見”かなりバランスよく様々なところに”分散”して投資できているように見えるかもしれません

 

しかし、このポートフォリオにはかなり問題があると言えるでしょう。なぜか分かりますか?

 

理由は非常にシンプルで、投資先のほとんどが日本の景気の動向に左右される商品だからです。

TOYOTAやファストリ、マックといった日系の大型株“日経平均株価連動”のETFに、日系企業関連の投資信託など、これらは全て、日本のマクロ経済の動向から非常に大きな影響を受ける傾向があります。

 

日本経済の影響を受ける投資先が悪いのではなく、分散しているつもりでも、同じような値動きをする可能性が高いものばかりに投資してしまっていることが問題なのです。

このポートフォリオですと、2,000万円のうち実に1,700万円は、こういった日本経済の動向と関連の強い、つまり“同じような”銘柄になっているのです。

 

また、安全資産として「定期預金」を運用に組み込んでいるのも問題です。

銀行の定期預金の金利は0.01%程度と、およそ運用と呼べるような利回りは期待できません。

せっかく運用できる資金があるのにも関わらず、結局この300万円は、何もせずに寝かせているだけの資金と同じになってしまっています。

 

 

2018年におすすめな資産運用方法

 

では、このように先行きの不透明なマーケット下では、どのような運用方法が有効なのでしょうか?

 

仮に2,000万円の運用資金があるとするならば、以下のようなポートフォリオがオススメです。

― 500万円:日経平均株価連動ETF
― 1,500万円:ヘッジファンド ※特に、マーケットとの相関が低い運用をしているもの

 

この配分をパッと見ると、投資先が少なく「分散投資が出来ていないのでは?」と感じるかもしれません。

しかし、ファンドでの運用は、ファンドを通じていくつかの投資先に投資することを意味しますので、実質的には分散投資をしていることと同じになります。

 

ヘッジファンドは市場の上下に関係なく、常に収益を追求する「絶対利益追求型」の運用をします。

相場が上がっても下がっても利益が出るように、ファンド内できちんとポートフォリオを組んで分散投資し、リスクを“ヘッジ”します。

 

一般に、ヘッジファンドは守りの運用に適していますが、一部アグレッシブな運用をしているところもあるため注意が必要です。

バリュー投資など、“下げ局面に強い”運用をしているファンドをきちんと見極め(ファンドに問い合わせて老師戦略などを確認できます)、堅実な運用をすると良いでしょう。

 

1,500万円を守りに充て、残りの500万円で”攻め”の運用をすれば十分でしょう。

「日本経済が今後も上昇するだろう」という“強気な”アナリストたちの見解に賭け、ETFで運用するのです。

 

株式市場全体の上昇に賭けるのであれば、変に証券会社などで投資信託等を購入して手数料を払うのでなく、日経平均連動のETFを持っておくのが懸命です。

これは、日本の証券会社等で販売されている投資信託の多くが、市場の平均的な成長を上回れないという実態に基づいています。

 

こういったポートフォリオであれば、マーケットが上がり続ける場合にもその旨味を享受でき、暴落した場合にも備えられます。

市場についての予測は、まだまだ意見の分かれるところではありますが、是非きちんとリスクヘッジしたポートフォリオを組んで、より安定して確実な運用ができるように、工夫してみてください。