50歳からの資産運用 株式投資の超基本!取引(売買)をはじめる前に必ず知っておきたい基礎ワード

株式投資の超基本!取引(売買)をはじめる前に必ず知っておきたい基礎ワード

株価や配当といった基本的なものだけでなく、TOPIXにPERやPBRなど、株式投資には重要な指標がたくさん存在しますが、それだけでなく、取引(売買)についても様々な専門用語が存在します。用語の理解は、制度やルールの理解にも繋がります。
ここで紹介するような基本的なワードはしっかりと理解しておきましょう。

最終更新日:2019年08月15日

株式投資に関する用語として、重要指標や、株式そのものに関するワードをいくつか解説してきましたが、ここではより具体的に取引(売買)に関するワードを解説していきたいと思います。

用語の理解は、取引の仕組みや制度の理解にも繋がります、最低限ここで紹介するものは知っておく必要があります。

 

 

取引(売買)に関するワード

現物買い/売り

現物の買い/売りは、まさに有価証券”そのもの”を売買することを意味します。実際の売買は証券会社の口座の中(データ上でのやりとり)ですが、実際に”もの”をやりとりすることをイメージしても良いかもしれません。

現物の「買い」で手に入れた株を「売る」ことが、最も基本的な株取引の形になります。

当然のことながら「現物の売り」をするためには、その前に「現物買い」をして現物を手に入れておかなければなりません。

「空売り」「信用売り」などはまた別の取引になります。

 

信用買い(レバレッジ)売り

現物売買と対になるのが「信用取引」です。信用取引には「1. 証券会社から現金を借りて株を買う」と「2. 株式を借りてそれを売る」取引がありますが、まずは前者から見ていきます。

 

現金を借り入れて取引を行うことを、通称「レバレッジ」をかけると言います。レバレッジの限度は証券会社や人によって様々ですが、ここでは2倍のレバレッジをかけた例を元に考えてみましょう。

 

あなたの手元には5万円の現金があり、株価1,000円の株Aに投資したいと考えています。このままでは、50株しか買うことはできず、仮に1,000円→1,100円に値上がりした場合の利益は、5,000円です(レバレッジなし)。

しかし、2倍のレバレッジをかけて、すなわち、5万円の借り入れをして10万円の元手で投資をする場合、100株買うことができるため、同様に1,000円→1,100円の値上がりがあれば10万円→11万円となります。

ここから借り入れていた5万円を返済しても手元には6万円が残るため、利益は1万円になるのです。2倍のレバレッジをかけることで、利益も2倍になっています。

 

このように大きな利益が期待できるレバレッジ(信用取引)ですが、相応のリスクもあります。例えば、先ほどのケースで、株価が1,000→500円に値下がりした場合、投資資金も10万円→5万円となります。

しかし、この5万円は証券会社から借り入れている資金(担保)のため返済しなければなりません。

つまり2倍のレバレッジをかけて運用すると、株価が50%下がった時点で、元手を100%失って終了となるのです。

このように利益もリスクも2倍、3倍になるのが信用取引によってレバレッジをかけた運用なのです。

 

信用売り(空売り)

もう一つの信用取引に、株を借りてそれを売るという「空売り」があります。

例えば、B社の株を10万円分借り入れてみましょう。その時の株価が1,000円ならば100株借り入れることになります。この100株は後に返済しなければいけません。

この100株を「売って」現金の10万円に変えてしまいます。

その後、その後B社の株価が900円に下がった時に、100株を買い戻せば、買い付けの資金は900円×100株 = 9万円で済みます。この100株を証券会社に返済すれば良いので、最初に株を売って手にした現金10万円との差額1万円が利益になるのです。

 

このように、自分の手元に株式(現物)が無いにも関わらず、信用取引によって証券会社から借り入れて売り注文を出すことを「空売り」と言います。

この空売り(信用売り)を駆使することで、先述のように株価が下がる場合にも利益を生み出すことができるのです。

 

このように信用取引(レバレッジや空売り)は、それを駆使することで利益を大きくすることもできますし、下げ局面でも利益獲得を狙うことができます。

 

「現物は素人」「信用取引はプロ」と言う人もいるようですが、それぞれにリスクや考え方の差があるだけで、どちらがどちらに適しているということもありません。

リスクは高くなるため、きちんと理解せずに大損する人がいることも事実ですが、「信用取引=難しい、素人には向かない」という考えも正しくないでしょう。

きちんと仕組みを理解して、必要に応じて活用することが重要なのです。

 

始値・終値

株価は、1日の中でも常に変動しています。その中で、その日1日の最初についた価格のことを「始値(はじめね)」といい、反対に最後についた価格のことを「終値(おわりね)」と言います。

 

前場・後場

株式市場は24時間開いているわけではなく、平日(通常土日祝日は休み)の午前と午後に分けられています。その午前に開いている市場のことを「前場」、午後の市場のことを「後場」と言います。

東京証券取引所の場合、前場は「9:00~11:30」、後場は「12:30~15:00」です。

 

寄付/引け、ザラ場

「寄付(よりつき)」とは、前場・後場でそれぞれ最初に成立(約定)した取引のことをさします。

一方で、「引け」とは、それぞれの場で最後に成立(約定)する取引のことをさします。特に、その日の最後の取引となる、後場の引け(15:00の最後の取引)のことを「大引」と言います。

また、寄付〜引けの間の取引のことを「ザラ場」と言います。

 

成行/指値

株の売買には大きく2つの注文方法があります。それが「成行(なりゆき)注文」「指値(さしね)注文」です。

 

成行注文は、その場に出ている金額の中で、最も適した金額(最良)で自動的に即座に取引が成立(約定)します。買い注文の場合は最も「低い」価格、売り注文の場合は最も「高い」価格となります。

成行注文の場合、価格は相場によって決定されるため、金額の指定はせずに、株数だけ指定して注文をすることになります。

成行注文は、ザラ場出だすと即座に約定しますが、「寄付」や「引き(大引)」とセットにして、「引き時点での成行注文」のように指定することもできます。

 

一方の、「指値注文」は、株数だけでなく株価(金額)も合わせて指定して注文を出します。例えば「A社を100株、1,000円指値で現物買い」といった具合です。

この場合、A社の株価が1,000円を下回るまで注文は成立(約定)しません。例えば、1,050~1,100円前後で値動きしている株に対して

「もう少し割安になったら買おう」
「小さな値動きの中でも、ちょっとでも下がっているときに買おう」
「株価が上がった場合は買わない」

といった場合に活用できます。

 

また、指値には、通常の指値だけでなく「逆指値」というものもあります。これは、通常の指値とは反対に、買い注文の場合はその価格”以上”になったら注文が出されるというものです。

 

例えば、今、250~280円で取引されているものについて、300円で逆指値注文を出すと、その株が300円を超えた時に注文が出ます。

一見すると割高に買っているようにも見えますが、「300円を超えたら、完全に上昇局面に入ったと判断できる=仮に300円を越えれば、もっと上がると言い切れる」場合などに活用することができます。