株の勝ち方と負けない方法の違い
株の勝ち方を調べると、チャートの見方や、ロスカット(損切り)のタイミング、PERやPBRといった指標、など様々なテクニックがあることがわかります。
どんな理論や方法、テクニックについても間違っているものがあるわけではありませんが、全ての勝ち方に共通しているのがどの銘柄の値段が上がり(下がり)そうかを見ているという点にあります。
確かにこれから値が上がりそうな銘柄がわかればそれに投資するべきだ、という考えも理解できますが、一方でその銘柄の株価が下がる可能性があるということも考えておかなければいけません。
例えば1株100円の銘柄があったとして、150円になる可能性が高そうな銘柄を探し出す方法が「株の勝ち方」です。一方で「負けない方法」というのは、150円になる可能性ではなく、95円以下にならない銘柄を探し出す方法です。
投資や資産運用を考えている人は、この「負けない方法」についても知っておく必要があります。
負けない方法の代表格は「バリュー投資」
株に関する理論やテクニックには様々なものがありますが「株式投資で負けない方法」の代表例として考えられるのはバリュー投資です。
このバリュー投資はベンジャミン・グレアム(Benjamin Graham)によって提唱されました。
バリュー投資の本質は、割安株の見つけ方にあります。
会社の価値を有価証券報告書などの会計情報から算出し、会社の実際の価値が株価を下回っている銘柄に投資しようというものです。
例えば、企業の価値が1株90円と分析できる銘柄の場合、100円で取引されていればそこからさらに下がる可能性は非常に低くなります。
もちろん分析の手法は複雑で、そこから算出される価値についても議論の余地はありますが、この「企業の価値が株価を下回っているものを探す」というのがバリュー投資の本質です。
実際に、ベンジャミン・グレアムをを師と仰ぎ、このバリュー投資を実践するファンド「バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)」を率いるウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffet)は、この理論を実践し、”世界一の投資家”と称されるまでに投資の世界での成功を収めました。
バリュー投資の実例を知る
バリュー投資の方法については様々なものがあり、理論や分析方法について調べだすとキリがありません。
そこでバリュー投資への理解を深めるにあたってオススメの方法が、バリュー投資の実例を知ることです。
ただし、闇雲に「バリュー投資 事例」などで検索してもなかなか詳しい情報にたどり着くことはできません。
そこでオススメの方法は
「バリュー投資を実践している組織(ヘッジファンドなど)に問い合わせて説明を受けること」です。
彼らの事例は一般には公開されていませんが、実はそのほとんどは問い合わせると過去の例について教えてくれるものばかりです。実際に資料請求などの形で問い合わせれば、バリュー投資への理解を深める事例を聞くことができるでしょう。
株やFXで投資・資産運用をする上で、重要になってくる「勝ち方」。プロの投資家にとっては重要な話ですが、一方で大切に蓄えてきた資産運用する一般の投資家の方にとっては、資産を減らさないようにする「負けない方法」も非常に重要です。
ご自身の投資資金がどのようなものなのか今一度よく考え、この両極面についてしっかりと理解を深めて是非資産運用を成功させてください。
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