【フリーター】大辻さんの場合
今回、現在は特定の仕事にはついておらず一時的に無職であるものの、これまでに築いた財産を使うことによって生活をしているという大辻さん(仮)にお話を伺いました。
実質的に現状は「無職」ですが、手元にある程度のお金があるという方々の資産運用はどうあるべきか、ということについて考えていきたいと思います。
※一部個人が特定できる内容については内容を伏せてありますがご了承ください。
インタビュー対象者:大辻 義宏(仮名)33歳。独身。管理人の知人で、東京都出身。新卒で営業代行の会社に勤める。趣味は麻雀。とある上場企業株を200万円買って数年間保有したところ爆発的に株価が上昇し、33倍近くまで跳ね上がったタイミングで全て売却。手元に6,000万円以上の資産が出来たので会社をやめ、現在は次の職を探している。
– 簡単な自己紹介をお願いします
大辻:大辻 義宏(仮名)と申します。年齢は今年33歳で、現在は都内でニートをしております(笑)。独身です。
– 堂々のニート宣言ですね(笑)これまでの職歴や収入について、お話しできる範囲で教えてください。
大辻:新卒でとある営業代行の会社に入り、そこに9年間勤めていました。給料は、8-9年目の時点でたしか750万円くらいだったので、まあ良くも悪くもないといったところでしょうか。そこがとにかく体育会系な会社で、僕には本当に辛かったですね。こちらは根っからの文科系ですので。
元々ギャンブルが好きで大学の時などは麻雀浸けだったんですが、その延長で社会人になってから株をやっていまして、ある株が大当たりしたんですよね。とあるIT系の企業なんですが、ある事業が爆発的に成功してそこの企業の株価が僕の保有している期間だけで30倍以上になりました。そこで一気に6,000万円以上の資産が出来たので、一度退職しました。
– 現在は収入はなく、その資産を削って生活しているということですか?
大辻:はい、その通りです。僕自身は、家賃も安いし贅沢品も好みませんし、食事も毎日自炊しますので生活にそう費用はかかりません。妻もおりません(笑)
極端な話、自分が生きていくだけであれば、月に15万円くらいあれば大丈夫だと思っていて、あとはお金に関して言えば、ギャンブルにどれくらい使うかという点のみですね。
株は実際のところ自分の運気を全て使い果たしたと認識しているのでこれ以上は手を出さないでおこうと思ってるんです。なので、麻雀ですよね。月に麻雀で10万円負けたとしても年間の出費が(10万円+15万円)×12ヶ月 = 300万円じゃないですか。6,000万円あれば、20年間はこの生活が出来るという算段です。
それまでには何か働き口を見つけようと…。
– なかなか大胆な発想ですね。資産の運用については、現状どのようにお考えですか?
大辻:資産運用は、正直やりたいですね。現在6,000万円近い金額をそのまま銀行口座に眠らせているのですが、それは正直もったいないと思っています。年率1%で運用しただけでも、年間に60万円配当があるわけじゃないですか。それって大きいですよね。
–大辻さんのような方だと、その6,000万円を元手にまた株をやる、という考えに至りそうですが。
大辻:僕は、現在の手元の資産については、確実に負けない方法で運用したいんです。あまりリスクを取らずに。
僕はギャンブルが好きだから分かるんですが、僕みたいにニワカの知識で株をやっていたら、いつかは大損こきますよ。多分、ビギナーズラックというか何かしらのラッキーがあって当たっただけで、それが自分の実力だったと確信しているわけではないので、自分で株を売り買いして運用する選択はありません。ギャンブルで一番重要なのは、引き時なんです。勝った時に感じる気持ち良さに、いつまでもすがらないことですね。
– 運用を全くしていないのは、なぜですか?
大辻:まとまった資産が出来た段階で、実は銀行の担当者からプライベートバンカー(※)の担当者を紹介されました。一定のフィーを払うことで、ハイレベルな運用サービスを受けられる、というものですね。
ただ、そこで出会った担当者が何と言うかあまり肌に合わなくて、結局お願いしなかったんですよね。お金を持っている人に適当なことを言って、自分はリスクを取らずにフィーを取るという商売に見えた、というか…。いやこれは偏見が入っているかもしれませんが。
やっぱり、どうしても自分の身の回りに、信頼がおける上に運用に詳しいという人がいないので、全面的に内情を話せるような人を探している状態です。
※ 一定以上の資産をもつ客に向けた専門のサービス
– なるほど。資産運用に関する、具体的なプランや目標などはありますか?
大辻:現状結婚の予定などもないので、何歳までにいくらを貯蓄したい、というような計画はありません。ただ、先ほどもお話した通り、麻雀をしながら生活をしていけるくらいに、安定的な運用が出来れば良いなという考えなんです。
例えば年間5%での運用が出来るとすると、6,000万円の元手で配当が300万円近くなるので、年間300万円の出費があったとしても資産は変動しません。そういう運用が出来るのがベストですね…。
ただ、もう自分で株をやるつもりもありませんし、余り時間もかけることもないと思います。あくまで、自分の時間をかけず自動的に運用してくれる方法で、且つ手元にある資産を大きくリスクに晒すことのない運用が良いですね。
– 最後に資産運用について思っていることなどがあれば教えてください。
大辻:正直、自分のような状況にいる人は結構多いのではないかな、と思っています。例えば保険金や、相続や、宝くじ等々で一気に手元に資産が出来てしまったという方…。
このように予想外に資産が出来てしまうと、お金目的と思われる人が色々と近付いて来ますし、人間不信になる場合もあります。僕も、株が当たった当初友達に自慢していたのですが、本当にそれはやめるべきでした。
確実に信頼がおける上に金融や資産運用に関してはプロフェッショナル、という方にざっくばらんに相談したいというのが今の僕の考えなので、そういった自分にとって最良のパートナーを早く見つけたいですね。
– 色々と貴重なお話をありがとうございました。
大辻:こちらこそ、ありがとうございました。
− 編集後記 − 大辻さんにオススメの運用について考える
今回、知人ということで現在無職の大辻さんにお話しを伺いましたが、私の想定よりも遥かに資産運用に対して”しっかりとした考え”を持っているな、ということを感じました。
個人的にとても良いと思ったのは「株で当たったことによって自分の力を過信せず、”あくまで運だった”と分析出来ている点」。
加えて「資産運用のパートナー探しをしっかりと自分の考えに基づいてされている点」です。こういった感覚も、長い麻雀経験の中で培ったのでしょうか。
さて、今回私は大辻さんに、ヘッジファンドマネージャーを紹介しました。
ヘッジファンドとは、投資信託等と違い公的な応募を行わない組織で、1,000万円以上といった大口顧客のみしか出資できない資産運用サービスです。ヘッジファンドの中には、最低出資金額が1億円といったものも見受けられます。ヘッジファンドマネージャーとは、運用の責任を担うファンドの代表者です。
ヘッジファンドは、公募をしないという点で発見の難しさがあったり、最低出資金額の問題でハードルがあったりはしますが、サービス内容等ではその辺の安価な金融商品とは比較になりません。
数人から数十人のお客さんを相手にプライベートな雰囲気の中でサービスを運用しているパターンも多いので、大辻さんのように色々とざっくばらんに相談したいという方も、一度問い合わせてみることをおすすめします。
常日頃から上質なお客さんを相手にしているので、無理に投資を勧めて来たりバイアスの掛かり過ぎた話をしてきたり、ということもありません。
ヘッジファンドについては以下の記事でも詳しく解説しているので興味のある方は是非ご一読ください。
➡︎ ヘッジファンドを徹底解剖!世界の富裕層に選ばれる投資の世界を知る
➡︎ 個人投資家にこそ絶対におすすめのファンドへでの運用とは
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海外のファンドなどは最低出資金が1億円などと、なかなかハードルが高いものも多いですが、国内の小型ファンドであれば、数百万〜出資できるところも見つけることができます。
当サイトでは、私の外資系投資銀行時代の知識と経験から、信頼のおける優良ファンドをランキング形式で紹介しています。興味のある方は是非参考にしてみてください。