50歳からの資産運用 投資信託 ファンドラップに要注意!金融庁も問題視するオススメできない3つの理由とは

ファンドラップに要注意!金融庁も問題視するオススメできない3つの理由とは

テレビや雑誌などでよく目にするようになった「ファンドラップ」。投資・運用をしている人、アンテナを張っている人であれば、必ずチェックするべき注目の金融商品ですが、実際どの程度魅力的なのでしょうか?
今回は、流行りのファンドラップでの運用が果たして本当に有効なのかを解説していきたいと思います。

投資信託
資産運用
最終更新日:2020年07月14日

 

ファンドラップとは、証券会社に手数料を支払うことで、出資者に合わせた運用を行ってくれるという最近流行りの資産運用サービスです。

 

「自分で株や債券を買うのは難しい」
「投資信託も数が多すぎてどれを選んでいいのかわからない」

という人に向けて、カウンセリングの結果を元に、証券会社のトレーダーがあなたに合った運用をしてくれるというものです。

 

まるで「投資のプロが運用を代行してくれる」かのようなサービスに感じるかもしれませんが、本当に優れたサービスなのでしょうか?

 

ファンドラップでの運用にはオススメできない3つの理由があります。

以下に順を追って解説していきましょう。

 

 

ファンドラップがおすすめできない3つの理由

一人一人に合わせたサービスにはならない

ファンドラップは、カウンセリングによって「一人一人に合わせた資産運用を代行する」というサービスにお金(手数料)を払うものです。

 

「投資家一人一人の嗜好性に合わせたポートフォリオを組む」と聞くと、投資のプロが運用を代行してくれるコンシェルジュのようなサービスを想像するかもしれませんが、実際のクオリティは優れたものではありません。

 

「カウンセリング」などと言いますが、実際はただのアンケートです。

 

運用資金や、運用の大まかな戦略(手堅くいくのか、利益を追求するのかなど)、運用の期間などを回答するのですが、この程度の質問で、果たして本当に投資家の考えの本質や細かい戦略を理解することなどできるのでしょうか?

 

実際には、いくつかのパターンに顧客(投資家)を分類し、そのパターンごとの運用をしているにすぎません。

 

「あなたに合った」などと言っていますが、実際はカテゴリー分けされたパターンの一つに分類されているにすぎないのです。

 

例えるなら、12星座や血液型による占いのようなものでしょうか。

占いの全てを否定するわけではありませんが、世界の人々の運勢がたったの12個に分けられるものでしょうか?

同じ天秤座の全ての人がその日同じように運がよかったり悪かったりするのでしょうか?

 

他に最近流行っているものでは、マッチングアプリ(婚活サービス)などでも似たようなことが行われているかと思います。

職業や性格、年齢、趣味、年収、居住地などから相性の良い相手を選んでくれるサービスですが、果たしてこのようないくつかの条件だけで、運命の相手に巡り会えるのでしょうか?

 

今日の運勢程度であれば、ハズレても人生に困ることはないでしょう。

マッチングの相手も、違ったらまた次の人に会いに行けば良いのです。

 

ですが、ファンドラップで同じようなことが起きても大丈夫でしょうか?

人生設計を大きく左右する資産運用において、この程度のサービスがおすすめできるとは到底思えません。

 

AIやビッグデータを活用するならまだしも、パターン分け程度のカスタマイズでコンシェルジュを名乗られては、たまったものではありません。

 

 

運用のレベルが低い

ファンドラップでは証券会社の職員が、投資家ごとにそれぞれに合った運用をしてくれるということになっています。

 

まるで運用(トレーディング)のプロが運用を遂行してくれるかのようですが、決してそうではありません。

 

そもそも先述の通り、アンケートによるパターン分けで運用の方針は立てられます。

また、運用担当者も一証券会社の職員であり、トレーディングのプロフェッショナルではありません。

 

「大手金融機関の職員」というだけで腕が立つと勘違いしてしまう人も少なくないかもしれませんが、証券会社の職員が運用に精通しているかというとそうではありません。

そもそも証券会社のメイン業務は、株式や債券などの証券を取引する際の「窓口」であり、顧客の資金を運用することではありません。

 

もちろん証券会社の中にも、自社の資金を運用しているアセットマネジメント部門はあるでしょうが、顧客の資金を運用するという小売業の側面においては、売買の仲介が仕事であり、運用ではないのです。

 

メインではない業務に高いクオリティを求めるのはお門違いでしょう。

 

家電量販店のような小売店のスタッフ(営業マン)に、製品開発を依頼する人はいません。

製品についての表面的な知識は仕入れているでしょうし、違いを比べることはできても、あなたにあった製品を見極めることはできないでしょう。

もし相談でもしようものなら、そのときノルマとなっている製品を勧められるであろうことは目に見えています。

 

やはりその企業(お店)の本業こそが最も期待できるサービスであり、証券会社に運用を期待するのはそもそも間違っているのです。

(実際、自分で株式投資をする際には、低い手数料で、使い勝手のいいサービスを使うことができます)

 

 

二重手数料でコストが高い

ファンドラップは運用を代行すること(その質も大したことはありませんが)に対して手数料を払うサービスです。

追加の手数料を払わなければいけなく、また最低金額が数百万円程度とある程度高いため、上質なサービスをイメージしてしまいますが、その中身は投資信託の売買を繰り返している程度にすぎません。

 

しかし、この投資信託こそが問題なのです。

そもそも投資信託とは、株や債券を組み合わせて、リスクを分散させたり様々な局面に対応できるように作り上げられたパッケージ商品です。

 

投資信託は数多の株や債券を組み合わせる過程で、コストが発生しています。

投資信託を組成する時点で、アセットマネジメント会社に手数料を支払っているのです。

 

ファンドラップでは、これに加えて運用に対しても追加の手数料を支払います。

投資信託の手数料と、ファンドラップの手数料が重ねて必要になります。

つまり、二重に手数料を払うのがファンドラップなのです。

 

表面的な手数料だけに惑わされることなく、サービスの仕組みをきちんと理解しなければ本質的なコストは把握できません。

 

 

本当に質の高いサービスを望むなら

 

ここまで解説してきた通り、ファンドラップでの運用は決してオススメできるものではありません。

・カスタマイズも不十分なポートフォリオを
・レベルの低いトレーダーが運用するのに
・高いコスト(二重の手数料)を支払う

サービスがファンドラップです。

 

実際、金融庁もこの構造やサービス品質を問題視しています。

そもそも、ファンドラップは投資信託の回転売買を問題視された証券会社が、金融庁からの指導を受けて開発された新しいサービスです。

 

しかし、その対応策として考えられた新しいサービスもこのように問題視されており、証券会社がいかに自分たちの利益を追求しているかが垣間見える問題かと思います。

 

もし、「資産運用をしたいけれど、株や債券に投資する知識や経験、運用に充てる時間がないからプロに頼みたい」と考えているのであれば、資産運用の専門サービスであるヘッジファンドで運用するべきでしょう。

 

ヘッジファンドはファンドラップ以上にハードルが高く(最低でも1,000万円程度)、また表面的には手数料も高く見えますが、中間手数料のような「二重コスト」もかかりません。

何より、資産運用の専門サービスであり、年10%も超えるような高い利回りによる、十分な成果を期待できます。

 

ヘッジファンドに興味があるけど、どんなファンドを選んで良いのかわからないという方のために、当サイトではおすすめのファンドをランキング形式で紹介しています。興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

▼おすすめファンドランキングはこちら