50歳からの資産運用 資産運用 元本保証で投資したい!リスクを取らない投資の魅力と実態を探る

元本保証で投資したい!リスクを取らない投資の魅力と実態を探る

どんなわがままでも許されるのであれば、元本割れのリスクなく、自らの資産を減らさずに確実に運用したいというのはあらゆる投資家の本音なのではないでしょうか?
今回は、元本保証の投資の特徴やその実態に迫ります。

資産運用
最終更新日:2023年01月10日

投資家の憧れ「元本保証」の金融商品について考える

 

投資をするにあたって、「元本保証」という言葉には圧倒的に魅力的な響きがあります。

自らの資産をリスクに晒さず増やせるのであれば、それに越したことはありません。

 

しかし、リスクの低い投資は、基本的にリターンも少ないのが実態です

実質的なリスクがゼロである「元本保証」の投資は、リターンも非常に少なく設定されていることがほとんどです。

 

今回は、元本保証の投資の種類と、それぞれどの程度の利回りが期待できるのか、そして資産運用のプロ達はどのようにリスクを回避しながら利回りを出しているのかについて解説していきます。

 

 

元本保証で運用できる代表的な3つの方法

元本保証の投資 − 預金

元本保証の中で最も一般的なものと言えば、銀行への「預金」でしょう。

預金が「投資」や「運用」の枠に入るのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一応金利も付きますし、「増やす」だけではなく「守る」ことも立派な資産運用です。

 

とはいえ、2017年現在、銀行の普通預金利率は0.001%。1,000万円を預け入れて、1年間で100円の金利がつくという計算です。

少しでも「増やしたい」という考えがある方にとって、預金は論外ですので、次の運用先を見ていきたいと思います。

 

元本保証の投資 − 国債等、各種債券

国が元本や金利を保証する、という意味では個人向けの「国債」は元本保証の金融商品と呼べるだろうと思います。

“日本が破綻しない限り”、直接的に損をすることはありません。

 

ただ、預金と違い、満期まで保有し続けないとメリットを得づらいという特徴があります。

3年/5年/10年等、保有する期間はある程度選択できますが、満期前に換金すると利子数回分相当を差し引かれるシステムになっており、金利分のメリットすら享受することが出来ません。

 

また、よりクリティカルな問題は、利率そのものです。

2017年8月現在、日本国債(10年)の利回りはなんと0.064%で、これは1,000万円を預けて1年間で6,400円の金利が付くという計算です。

 

たしかに預金よりはマシではありますが、1,000万円の元手に対して、1年間で6,400円を得ているだけではほとんど意味もないでしょう。一回食事に行ったら使い終わってしまいます。

 

国債の他にも、地方債など国の信用力を元に発行している債券はいくつかありますが、これらも元本保証と呼べるとはいえ、利回りはせいぜい0.01%〜0.2%程度です。

1,000万年の元本に対して年間に数万円の金利が関の山になります

 

また、この利回りの低さは、相対的な資産の減少も招きかねません。

国は「年2%」の経済成長を目標としており、その分わずかにインフレもしていきます。

 

インフレ率以上に資産を増やすことができなければ、資産の価値は少しずつ目減りしていきます。

つまり、債券で運用して得られる利率が、インフレ率を下回っている場合、額面の資金は少々増えても、相対的に損をしていることになるのです。

このことを考えても、債券での運用は得策とは考えられません。

 

元本保証の投資 − 保険

死亡保障等の各種保障に加えて、積み立てた金額に利息がついた額を満期時に受け取ることのできる保険のことを「貯蓄型保険」と呼びます。

これも元本保証の運用商品の1つと考えることができます。元本や利息については保険会社、ひいては国が保障している構造です。

 

実質的なリスクが無いことや、満期時までの換金性が低い(早期の解約ができないこともないが損をすることが多い)という点において、大枠としては債券と似たような商品と考えてよいでしょう。

最も異なる点は、各種保障が付いていることと、積立型になっていることが多いことでしょうか。

 

貯蓄型の保険は、「戻り率」というような言葉で、満期時に元本の内どれくらいが戻って来るのかを表します。

例えば「30年の積み立てで戻り率110%」というような表記になります。

 

保険会社の営業マンは、こういった保険商品を売る際に、定期預金との比較を持ち出して「同じ元本保証でありながら貯蓄型保険の方がメリットがある!」という説明をしがちですが、実質、貯蓄型保険の運用の利回りは大したことがありません(もちろん商品にはよりますが)。

 

30年で戻り率110%というのは、複利で考えると年0.32%程度の利回りしかありません

これは決してよい利回りとは言えません。1,000万円預けて年に数万円の世界です。

 

 

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ここまで見てきた通り、元本が完全に保障されている金融商品のリターンは、どれも似たり寄ったりという現状です。

まあ、それはそうですよね。リスクフリーで年10%も儲かる商品があれば、誰でもそこに投資しますので(笑)

 

 

賢明な投資家は、リスクとどう向き合うのか

 

「とにかくリスクをゼロにしよう」というスタンスの投資家が、成功することはまずありません

投資とは「一定のリスクに対して、少しでも良いリターンを追求する活動」であり、リスクを根絶する活動ではないのです。

 

投資先の選択は本当に自由で、自分で「株式投資」をするなり「FX」で運用するなり「投資信託」を購入するなり、はたまた、最近では「ビットコイン」への投資や「ソーシャルレンディング」への投資など、ますます幅が拡がっています。

ただし、どこに投資する際にも、大切なのは「リスクに対して、優れたリターンが見込めること」でしかありません。「期待値」と呼んでもよいでしょう。

 

個人投資家が狙うべきリスク・リターンのバランスについては以下の記事で詳しく解説しているで是非参考にしてみてください。
➡︎ 年利10%が最適!?個人投資家が狙うべきリスク・リターンのバランスとは

 

比較的まとまった資金があり、運用に割く時間がなく、かつリスクを抑えながら10%以上の利回りを狙いたいという投資家には、優良なヘッジファンド一括で預け入れてしまうことが最も良い選択になる場合も多々あります。

元本保証ではありませんが、投資のプロが可能な限りリスクをヘッジしながら、優れた利回りを追求します。

 

ファンドに興味のある方は、是非以下の記事も参考にしてみてください。

➡︎ ヘッジファンドを徹底解剖!世界の富裕層に選ばれる投資の世界を知る
➡︎ 信頼できるヘッジファンドはどうやって探せば良いの?ファンド選びの際に重要なポイント

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