資産運用の必要性が高まる1,000万円
投資や資産運用をした方がいいという話をよく聞きますが、資産がいくらくらい貯まったら運用を始めればいいのでしょうか?
10万円〜30万円程では安い株に少し手が出せる程度です。
まだ本格的な資産運用がスタートできるレベルではありません。
100万円程貯まると買える金融商品も増えてきますし投資を初めてみようかと思う方が多くなります。
しかし、それでも5%の利回りを出したとして年間でせいぜい年5万円程度。インパクトは大きくありません。
100万円程度の資金であれば、焦って運用をせず、現金のまま貯金として置いておいておく方がいいかもしれません。何かあったときのための備え、程度の額ではあります。
しかし、1,000万円もの貯蓄があるのであれば、間違いなく運用を始めるべきです。
なぜなら、5%の運用でも、年間に50万円とそれなりの利益が出るからです。
100万円、200万円程度の貯金であれば、投資についてアレコレと考える前にまずは貯蓄をどのように増やしていくのかを考えましょう。
投資によって資産を増やし、悠々自適に暮らしているように見える富裕層も、もとを辿ればまず実業からスタートし、まとまった貯金を作るところからスタートしているのです。
さて、資産を安定的に増やしていくためには、ポートフォリオを組み「分散投資」をしていく必要があります。
「分散投資」と一言で言っても、ただ闇雲に投資先を増やしていけばいいという訳ではありません。
資産を増やすのに適した「最適なポートフォリオ」を上手く組んでいく必要があるのです。
「ポートフォリオ」とは
資産を安定して増やすために「分散投資」をする必要があると述べましたが、どのように分散させていくのか、この組み合わせの事を「ポートフォリオ」と呼びます。
よく、投資が好きな人たちの間では「今こういうポートフォリオを組んでいて~」とかいう会話が聞こえてきます。
横文字を使っていると難しく聞こえますが、なんてことはありません。
要は「どういう金融商品の組み合わせで投資をしているか」と言う話です。
例えば1,000万円を元手に、株Aを50%、株Bを25%、株Cを25%ずつ保有している場合のポートフォリオは以下のようになります。
3種類持っていると、株Aだけを持っている時より安定して運用できるためポートフォリオを組むのです。
すると、次は「どうやってこれらの組み合わせを選べばいいのか」と言う話になってきます。
ですが、これが簡単ではありません。
株でポートフォリオを組もうと思ったら、まずそれぞれの銘柄の評価ができないといけません。
「株Aの今後の成長性はどうなのか…」
「株Bは為替にどんな影響を受けるのか…」
「株Bと株Cの株価に相関性はあるのか…」
等々、考えるポイントはきりがありません。
また、これらの、組み合わせについても考える必要があります。
「何種類の銘柄を組み合わせるのか…」
「それぞれのバランスをどうすればよいのか…」
「全てロング(買い)で良いのか、売り(ショート)も混ぜるべきか…」
これらを上場されている3,700銘柄以上(※2020年10月5日時点)に対して考えなければいけません。
想像しただけで気が遠くなるような作業ですね。
投資初心者がいきなり自分で適切なポートフォリオを組むのは不可能と言えます。
ポートフォリオは「リバランス」でメンテナンス
また、ポートフォリオは常に監視し、メンテナンスしていく必要があります。
例えば先程のポートフォリオで、株Aが20%値下がりし、株Bが10%値上がりしたとします。
そうすると全体のポートフォリオは、株A43%、株B30%、株C27%となります。
また、ポートフォリオ全体の大きさも元より7.5%減少します(原資が100万円なら、92.5万円になります)。
これをメンテナンスする方法に「リバランス」と言うものがあります。
「リバランス」とは安くなった株を買い、高くなった株を売ることで、保有割合を当初の割合に戻すことを言います。
この例では、値下がりした株Aを購入し、高騰した株Bを売却することで初期状態に戻します。
ここまでの説明で気付いた方もいるかもしれませんが、しっかりとリバランスをしポートフォリオを健全に保つためには、常に自分の投資先の動向を注視する必要があります。
リバランスには、高くなった株を売ることで利益を確定し、株を安い状態で買い増せる効果があります。
ただし、リバランスも闇雲にやればいいという訳ではなく、期間を決めて、乖離率を定めるなど考えなければいけないポイントがあります。
この条件設定も初心者にとっては難しいでしょう。よほど株が好きでない方でない限り実践は不可能に近いです。
初心者ができるポートフォリオのパターン3選
では、初心者が自分でポートフォリオを組んで運用する事は不可能なのでしょうか?
そんなことはありません。
普段からポートフォリオを組んで運用している投資のプロに任せればいいのです。
投資家の代わりに分散投資を行ってくれる金融商品は数多くあります。代表的な3種類のパターンについて見ていきましょう。
パターン1. インデックスファンド
代表的な分散投資に、インデックスファンドがあります。
「インデックスファンド」とは、例えばTOPIXなどの指標と連動するように組成された商品です。
インデックス(TOPIX)の動きに合わせて価格が上下するため、マーケット全体の動きと運用成果はほぼ連動します。
すなわち、株式市場が上向けば利益が出ますし、下向けば損をしてしまうのです。
結論から言うとこの投資手法はおすすめできません。
なぜなら、マーケットが上がるか下がるかは誰にも予測できないからです。
分散投資をしすぎると、人間のコントロールや予測できる範囲を超えて、「マーケットの動き」と連動するようになってしまい、運頼みとなってしまいます。
パターン2. テーマ型の投資信託
「投資信託」は最近特に人気のある商品で、その中に「テーマ型」と言われる商品があります。
テーマ型とは、例えばロボティクス関連など、ある業界やテーマに絞った株式に分散して投資するというものです。
これも、非常に分かりやすくて人気がありますが、運用に適しているかというとそうとも言えません。
なぜなら、この投資信託も「予想」を根拠に買われているからです。
「〇〇業界が今後成長するはずだ!」という将来に対する希望的観測です。
希望通りにいけば上昇する可能性もありますが、未来のことは誰にもわかりません。
未来のマーケットが誰にも予想できないのと一緒です。
運頼みでの資産運用は投資ではなく「投機」です。
安定的に運用するという本来の目的とも相違しており、止めたほうがいいでしょう。
パターン3. ヘッジファンド
初心者でも投資できる方法としてヘッジファンドで運用するという方法があります。
ヘッジファンドとは元々富裕層向けに資産運用のサービスを提供する会社です。
「ヘッジファンドで運用する」という投資手法はあまり聞きなれないかもしれませんが、欧米の富裕層の間では当然のように選ばれている手法です。
金融先進国の欧米では、投資規模も段違いで最低出資金額が$1million(100万ドル≒1億円)からというところも多いです。
これはさすがに手が出ないかもしれません。
しかし、近年日本では、1,000万円ほどから受けつけているヘッジファンドも増えてきました。
その投資手法は本物で、年利10~20%を安定して出しているようなヘッジファンドもあります。貯金が1,000万円貯まったら間違いなくヘッジファンドでの運用を検討すべきだと言えます。
まとめ
投資においてはポートフォリオを上手く組むことで安定した利益を出し続けることができます。
しかし、投資初心者が適切なポートフォリオを組んで、メンテナンス含め管理していくことは不可能に近いものがあります。
そこで、有望な投資先として考えられるのがヘッジファンドです。
投資信託のように誰でも投資できるわけではないという点がネックですが、運用資金が1,000万円を超えるようであれば間違いなく出資を検討すべきです。
ヘッジファンドに投資するためには直接会って話を聞く必要があります。
そのためには、既に出資をしている投資家に紹介してもらうのが一番早いですが、もし知り合いにそういった人がいないというのであればホームページから問い合わせてみるのがいいでしょう。
ヘッジファンドは顧客(投資家)をとても大切にするため、丁寧に対応してくれるはずです。
当サイトでは、おすすめのファンドをランキング形式で紹介しています。必ず役に立つと思いますので、是非参考にしてみて下さい。