50歳からの資産運用 資産運用 なぜ日本は貯蓄をするのか?多くの日本人が資産運用を敬遠するワケ

なぜ日本は貯蓄をするのか?多くの日本人が資産運用を敬遠するワケ

金融後進国とも呼ばれる日本の金融事情。なぜ日本人はそこまで投資や資産運用を敬遠するのでしょうか。
そしてその姿勢は今後も続けていていいのか世界の変化と合わせて考えていきたいと思います。

資産運用
最終更新日:2017年07月14日

投資はお嫌い?貯蓄好きな日本人

 

日本人で投資に詳しい人は少ないと思います。ほとんどの人が積極的には投資はせず、資産の大部分を貯蓄や保険に回しているのが現状です。

これは世界と比較するとどうなのでしょうか?日本、アメリカ、ユーロ圏の金融資産構成比を見てみましょう。

参照:資金循環の日米欧比較, 日本銀行調査統計局
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

 

まず、現金・預金についてですが、

 日本:52.3 %
 アメリカ:13.9 %
 ユーロエリア:34.6 %

と家計における現金・預金の比率は、圧倒的に日本が高くなっていることが分かります。

 

一方、債務証券、投資信託、株式等といった「運用資産」の資産における割合は

 日本:15.1 %
 アメリカ:51.2 %
 ユーロエリア:29.7 %

となっており、日本が圧倒的に低くなっていることが分かります。

 

この割合はユーロエリアと比べても1/2程度ですし、アメリカと比較すると何と1/4程にもなっています。

 

なぜ、日本人はこんなにも投資より貯蓄を優先させているのでしょうか。日本人には何か投資をしないで貯蓄をしなければならない特別な理由があるのでしょうか。

この傾向には日本人が今まで経験してきたものや、日本人特有の文化や思想、気質が影響していると考えられます。

 

 

同調圧力に弱い日本人…皆と同じように言われたことをやれば良い?

 

日本人は同調圧力に弱いと言われています。

「みんなやってますよ」
「〇〇さん家がやってるから家もやらなきゃ」
「赤信号みんなで渡れば怖くない」

 

こんなフレーズは聞いたことありますね。また、こんな小話もあります。

世界各国の人が乗っている豪華客船があります。残念なことに、座礁してしまい船が沈没しかかっています。しかし、救命ボートの数は全然足りていません。船長がお客を海に飛び込ませるために言った言葉とは何でしょう。

▶︎ アメリカ人・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」
▶︎ イタリア人・・・「海で美女が泳いでいますよ」
▶︎ イギリス人・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
▶︎ ドイツ人・・・「規則ですので海に飛び込んでください」
▶︎ 日本人・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」

ただのジョークですが、国民性を端的に表していると思います。

 

日本人が投資に対して消極的になる理由として、自分自身で考え、リスクを取って行動し、結果に対しても責任を取るという行動が苦手だからだということが考えられます。

誰かに言われたことや皆がやっていることに取り組むというのが得意な国民性です。そういう文化の根付く要因は、日本では昔から存在したのです。

 

例えば、村八分などという言葉がありますが、周囲と協調し、権力者の言うことを聞いて社会的な秩序を遵守しなければ生きてこれませんでした。

武士の時代においても同様で「滅私奉公」といった言葉に表されるように、主君のために尽くすのが美しいとされ、個人に裁量が与えられるような時代ではなかったのだろうと考えられます。

これは現代においても同様で、少し前まで(1960〜1980年代にかけて)は大企業に入って組織の仕事をしていれば人生は安泰。長時間労働が良しとされた時代もありました。

 

元来日本では周囲と協調して生きることや、村の有力者・主君・会社に尽くすことが良しとされてきた文化があると考えられます。言われた通り、みんなと同じ通りにやっていれば上手くいくし、それが良しとされてきました。

村や主君、会社に尽くすのは全く悪いことではありませんし、他者や集団を優先するという自己犠牲の精神の表れであるとも言えます。

 

ただし、この「自己犠牲の精神」は自分で思考・判断すること、意思決定の責任をとること放棄しているという側面も持っています。そのため、「資産運用」という自分で考え取り組んでかなければいけないものに対して、多くの日本人は積極的に取り組みにくい資質を持ってしまっているのです。

 

しかし、選択の自由が溢れている現代においてもそのままでいいのでしょうか。今までは貯蓄をしていれば問題なかったかもしれませんが、状況は変わってきています。

周りの大多数と一緒のことをやっていれば問題ないはずなのに、今までは働いて貯蓄だけしてれば良かったはずなのに、なぜわざわざ投資なんて考えなければいけないのか

多くの選択肢が溢れている現代において、大多数と同じ選択肢をとることが本当に正解と言えるのか、今一度考えてみましょう。

 

 

バブル期までは投資なんてする必要がなかった

 

「バブル期までは投資なんてする必要がなかった」

 

これは一つの事実だと思います。バブル前までの日本は投資なんてする必要がなく貯蓄だけしていれば十分だったのです。

その頃の日本では終身雇用が当たり前。一生懸命勉強していい大学に入り、大企業に入れば人生安泰。雇用は約束されているし、給料も右肩上がり。

マジメに働いて、奥さんを見つけて結婚し、車を買って、庭付きのマイホームを持つ。

子供を育て上げた後も、定年を迎えればしっかりと退職金も出るし、年金までもが支給される。

そんな時代だったのではないでしょうか。そういった中では敢えて投資をする必要はないでしょう。

 

企業に勤めていれば、終身雇用は約束されていて、解雇の心配もない。また、年功序列により給料も右肩上がり。貯蓄をしつつ働いて、ローンを組んでマイホームを買っても大丈夫。

 

不動産価格は下がらないと言われていましたから、マイホームを買っても損をすることはありません(もちろん今ではそんな単純な話ではありませんが)。

仮に在職中に返済しきれなくても退職金が出るので安心です。老後のことは年金に任せておけばいい。

 

しかし、“そんな時代は終わった”のです。

 

現在は、終身雇用も崩壊し年金が出るかもわからないと言われています。企業に勤めていれば安心。何も考えずに貯蓄だけしていれば大丈夫という時代ではないのです。

例えば、国民年金の満額での年間受給額を見てみると右肩下がりに減少していることが分かります。

国任せでよかった時代は終わり、これからは自分自身で資産を運用して増やしていく投資を行う必要があるのです。

 

 

悲観する必要はない!投資で明るい未来を!!

 

確かに時代は変わりました。

今の貯金で大丈夫なのか、年金はちゃんと支給されるのか。不安な気持ちでいっぱいになってしまいます。将来のお金に関する意識調査を行うと、日本人は悲観的な結果になることが多いようです。

ただし、この時代の変化が必ずしも悲観的な話かと言われればそうではありません

 

投資を行っている欧米人は老後に対してポジティブに考えている方の割合が非常に高くなっています。自分で資産を運用していれば増やせる可能性があるからです。つまり、投資を行うことによってによってポジティブな心理状態になっていると言えます。

 

現在は昔に比べて投資に関する情報も簡単に手に入るようになりましたし、個人が投資をする環境も整ってきています。むしろ、個人の腕前次第では年金に頼りきりだった頃よりはるかに豊かな老後を送ることも夢ではありません

もちろん個人の努力次第にはなってしまいますが、ぜひとも早めに投資に触れ、学び、豊かな人生を実現しましょう。当サイトがその一助となれば幸いです。