近年、政府は「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、貯金ではなく投資・資産運用の必要性を呼び掛けています。
政府としては、「貯蓄から投資へ」の流れが促進されることで、家計から企業への資金供給が拡大し、起業や新産業の育成なども含めて、日本経済の成長に繋げたいという思惑があります。
また、マイナス金利や消費者物価指数を2%上昇させる「インフレ目標2%」という政策も発表されており、投資の必要性はこれまで以上に高まっていると言えます。
しかし一口に「投資」と言っても、投資にはたくさんの種類(やり方)が存在し、それらをきちんと理解している人がまだまだ多くありません。
そこで今回は、代表的な7つの手法とそれぞれの特徴を簡単にまとめてみました。
代表的な7つの投資手法
日本で誰でも始めることができる投資(資産運用)の方法は、大きく以下の7つが挙げられます。
・株式投資
・FX
・債券
・商品先物取引
・不動産
・投資信託
・ヘッジファンド
ここでは、これらを順に解説していきます。
1)株式投資
概要:会社が発行している株に投資し、値動きや配当などで利益を得ること
株式投資のメリット
・自分の知っている身近な企業の株に対して、手軽に投資することができる
・実際に自分が良いと思ったサービスを提供している企業の株を購入することができる
株式投資のデメリット
・市場のトレンドの影響を受けやすく、常に企業や社会の動向を気にしなければならない
・安定して運用するためには、知識や経験、時間が必要
2)FX
概要:ドルやユーロなどの外国通貨(為替)を交換・売買し、その差益を目的とした運用をすること
FXのメリット
・手数料が安く24時間取引ができる
・通貨の種類が少ないためわかりやすい
FXのデメリット
・レバレッジという手法により入金した額よりも大きな額を扱うことができるが、それにより手持ち資金以上の損失を被る危険性がある
3)債券投資
概要:国や会社が資金を集めるために発行するもの(債券)に投資すること
債券投資のメリット
・利率が事前に決まっており、株式投資と比較して安定した収入を得ることができる
債券投資のデメリット
・利回りが低い
・満期日までお金を引き出すことができない
4)商品先物取引
概要:金やガソリンなど、実体のあるモノを対象に、将来の価格を予想して行う取引
商品先物取引のメリット
・「買い」からでも「売り」からでも取引ができるため、相場の上げ下げに関係なく、利益を追求できる。
・金やガソリンなどの価値がゼロになる可能性は限りなくゼロに近い
商品先物取引のデメリット
・金やガソリンを持っていても金利は付かず、値動きによる利益しか得られない
・特に金の場合では、値動きが小さく大きな収益が見込みにくい
5)不動産投資
概要:アパートやマンションを購入し他の人に貸すことで、家賃収入を得る方法。または転売によって利益を得る方法。
不動産投資のメリット
・長期に渡って収入を得ることができる。
・銀行からの借り入れがしやすい(ローンが組める)
不動産投資のデメリット
・空室などによって、安定した収入が見込めないリスクがある
・修繕費や管理費のコストがかかる上に、個人所得の場合は税金が高い
・有力な情報は業界内に先に出回るため、優良物件をつかむことが困難
6)投資信託
概要:投資家から集めたお金を、大きな1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資・運用しその運用の利益を投資家に還元する
投資信託のメリット
・どんな株に投資したらよいかわからないという人でも、運用会社に任せて購入できる
・少額から開始できる上に、分散投資ができる
投資信託のデメリット
・運用会社への費用(手数料)が発生する
・自身の運用に関する知識、経験得られない
・銀行や証券会社が、質の低い(儲からない)投資信託をオススメしてくる可能性がある
7)(個人投資家向け)ヘッジファンド
概要:私募でお金を募り、投資家の代わりに投資のプロであるファンドマネージャが運用を代行する
ヘッジファンドのメリット
・運用の成果が会社の収益に直結し信用に関わるため、一般に運用の成績、利回りが高い
・運用の実績を定期的に報告されるため、ファンドマネージャーたちと話しながら現在の市場の状況などを勉強していくことも可能
ヘッジファンドのデメリット
・少額からではスタートしにくい(最低でも数百万〜1,000万円程度の資金が必要)
結局どの手法がおすすめなのか
どの運用手法も、それぞれメリット/デメリットが存在し、一概に「この運用の方法が一番良い!」などとは言えません。
ご自身の資産や期待する利回り、リスクに見合った投資手法を取るのことが重要になります。
例えば、株式投資や不動産に精通しているわけでもなく、これから資産運用を始めようという方で、ある程度まとまった資金での運用を検討されている方であれば、ヘッジファンドでの運用がおすすめです。
ヘッジファンドは他の金融商品(運用方法)と比較して、まだまだ認知度が低く、周りで投資されている方も少ないかもしれませんが、欧米などの富裕層の間で支持されている、資産運用の専門サービスです。
出資者は、運用のプロであるファンドマネージャーに資金を預け、トップレベルの運用益を享受することができます。
最低出資金が1,000万円程度とハードルは高いですが、安定して年10%を超えるような高い利回りが期待できます。
ちなみにヘッジファンドで運用(出資)するには、ファンドにコネのある方(既に出資している方など)に紹介してもらうか、ホームページ等から直接問い合わせる必要があります。
ヘッジファンドは、「私募」であり広告も出ていなければ、証券会社などでも取り扱っていません。興味のあるファンドがあれば、自分から行動を起こしHPを検索して直接問い合わせる必要があります。
「ヘッジファンド自体どこにあるのかわからない」という方のために、当サイトでは個人投資家でも比較的簡単にアクセスできるおすすめのファンドをランキング形式で紹介しています。
興味のある人は、是非問い合わせていただき、「どんな人間」が「どのような運用」をしているのか、そして「どのような運用成績(実績)」を残しているのかを、是非ご自身の目で確認してみてください。