資産運用について考える
今年2019年のGWは、10連休という大型連休であり、平成から令和に変わる節目のタイミングでもあるため、何かと話題に事欠きません。
一方で、どこに行くにも混雑が予想され、また価格も高騰しているということで、結局は遠出もせずにのんびり過ごすという人も少なくないようです。
結局、家で過ごすというのも決して悪くないですが、せっかくゆっくりと時間が取れるのであれば、この機会に普段なかなか時間をかけることのできないことに時間を費やしてみてはいかがでしょうか。
これを機に自身のお金の収支や、老後の備え、人生設計も含めて考え直してみても良いでしょう。
特に、投資について「興味はあるけれど、普段忙しくてなかなか手を出せない。結局、貯金を積み重ねている」という人は、この期間にはじめてみることをお勧めします。
ゆっくりと時間をかけて、自身にあった資産運用を考えてみましょう。
投資信託はおすすめできない
投資、資産運用と言うと、まっさきに思い浮かぶのは「株」や「投資信託」でしょう。
確かに誰でも手軽に始めることができますし、身近な投資の手段ではあります。自社株買いなどの制度によって、勤め先の株を取得しているという方もいらっしゃるでしょう。
株や投資信託のメリットには、「銘柄が豊富なこと」「少額から始められること」「手数料が安いこと」「パソコンやスマホで自由に売買できること」などが挙げられます。
たしかにどれも魅力的に聞こえますが、実際に投資をしてみるとこれらのメリットにはあまり意味のないことがわかります。
銘柄が豊富ということは、それだけ選択の幅が多く面倒ということであり、一つ一つ分析・精査し投資先を決定するために必要な時間や労力、専門的な知識は計り知れません。
ネット証券は便利ですが、いつでも株価(基準価格)が確認でき、売買のチャンスがあるということは、普段忙しい会社員にとっては、精神的な負担にもなりかねません。
手数料は安いに越したことはありませんが、投資によって成果が得られないのであれば、なんの意味もありません。
株や投資信託は、まとまった資金(大金)を運用するのには適していないのです。
コツコツと貯蓄を積み重ね、いつの間にか溜まりすぎてしまった貯金を見て、「せっかくだから」と資産運用をしたいと考える方々の中には、1,000万円を超えるような大金を元手に運用を始めようと考える人もいるでしょう。
まとまった資金を運用するのには、それに適した方法があります。ここでは、大口の投資家となれる1,000万円というまとまった資金を運用する手段として、代表的な「ラップ口座」と「ヘッジファンド」について考えてみたいと思います。
ラップ口座とヘッジファンドを比べてみる
ラップ口座もヘッジファンドも、まとまった資金を運用したいと考えている大口投資家に向けた、資産運用の専門サービスです。
ラップ口座(ファンドラップ)は、証券会社と投資一任契約を結び、契約に応じて資産を預け運用を任せるサービスです。
はじめに、投資家としてどんな運用を求めるのかを相談し、そこで決まったプランに応じて、証券会社が運用します。
ここまで聞くと、プライベートバンカーのようなサービスにも聞こえますが、実際には証券会社の職員が運用するため、そこまで専門性の高いものが期待できるわけではありません。
ラップ口座では「あなたに合ったプランを」などとうたっているものもありますが、証券会社が元々準備しているいくつかのパターンに当てはめているにすぎません。
「運用を一任」と言えば聞こえはいいですが、ポートフォリオを適宜見直している程度だと考えられます。
ラップ口座の手数料は、残高手数料や投資顧問料で1~2%程度が求められますが、ファンドラップの多くは、「ファンド(投資信託など)」で運用をするため、目に見えないコストが間接的にかかっている点にも注意が必要です。
証券会社が、運用先(ファンド)に手数料を払って上で、投資家にリターンが提供されるため、株式市場から考えると、二重三重のコストがかっていることもあります。
ヘッジファンドも、まとまった資金を預け運用をお願いするという点は似ていますが、その内容は大きく異なります。
ファンドは、「投資のプロ」であるファンドマネージャが、運用の全てを取り仕切ります。
運用の仕方はファンドによって様々なので、投資家は自分にあったファンドを自分の判断で選ばなければなりません。
ヘッジファンドには、ファンドごとの運用があるため、投資家に合わせるということはありませんが、それぞれが専門性を活かし、利益を最大化すべく、最適に運用します。
ヘッジファンドは一見すると手数料も割高(設定はファンドごとに様々)に見えますが、株式市場で直接取引するため、目に見えないコストのようなものはかかりません。
また、高いパフォーマンスが期待できることが重要であり、手数料の大小は本質的な問題ではありません。
冒頭でも述べましたが、最終的にリターンが得られるのであればいくら手数料を払っても問題ありませんし、手数料がゼロでもリターンが出ない(それどころかマイナスになる)ようであればなんの意味もありません。
おすすめファンドは?
ここまでのラップ口座とヘッジファンドの比較をまとめると以下のようになります。
ラップ口座 | ヘッジファンド |
運用にはまとまった資金(数百万〜1,000万円程度) が必要 | |
投資家に合わせて運用する (リバランス程度) |
ファンドごとの専門的な運用 |
証券会社の職員が運用 | 投資のプロ(ファンドマネージャ) が運用 |
一見すると手数料は安いが 目に見えないコストが発生 |
直接投資で無駄がなく 高いリターンが期待 |
人によって好みがあるとは思いますが、個人的な見解では、まとまった資金があるのであればヘッジファンドで運用する方が圧倒的におすすめできます。
理由は簡単で、ヘッジファンドの方が期待できるリターンが大きいためです。
ただし、ファンドで運用するためには、自分自身が気に入る・信頼できるファンドを見つけだす必要がありますし、問い合わせをして直接契約を結ばなければいけません(ヘッジファンドは「私募」のため、証券会社などで買えるわけではありません)。
当サイトでは、個人投資家にもおすすめできる、低リスクで安定した運用ができるファンドを中心に、評価の高いものをランキング形式で紹介しています。興味のある人はぜひ参考にしてみてください。