成長市場の新興国に投資して勝つ!
投資の基本は何でしょう?
金融には難しい仕組みや、複雑なオプションが多数存在しますが、最も基本的な投資の考え方は
「これから値上がりする株を、安いうちに買って、高くなったら売る」
です。
つまり、今後値上がりが期待できる、これからますます成長する企業、産業、地域、国を見いだすことが重要なのです。
その中でも、最も経済成長が期待できるものの一つが「新興国」です。
これからますます豊かになろうとする新興国には、経済的に発展する余地が十分にあり、大きな成長が期待できます。
ここでは新興国投資について考えていきたいと思います。
成長している新興国とは
少し前までは、新興国の代表格といえば「BRICs」に代表されるような、ブラジル、ロシア、インド、中国などの南米やアジア諸国が中心でした。
しかし、中国の経済成長は既に顕在化していますし、ブラジルではオリンピックも開催されました。日本での中国人による爆買いインバウンドなど、既にひと昔前のニュースです。
これらの国がアメリカやヨーロッパ諸国に匹敵するのにはまだ時間がかかるかもしれませんが、「これから!」と言われると疑問が残ります。
2019年現在、新興国として”今後の”成長が期待されているのは、アフリカや中東諸国です(アジアの中では比較的西に位置するインドはまだ比較的高い経済成長率を維持しています)。
「新興国投資」と一口に言ってしまいがちですが、対象となる国や地域は、わずか数年で目まぐるしく変化しています。
常に最新の世界情勢に注意を払い、適切な投資先を誤らないようにしましょう。
新興国に投資するには
直接、自分で投資する
海外の株式も、ネット証券をはじめとした証券会社で買うことができます。
メジャーなSBI証券や、楽天証券、松井証券などでも取り扱いはありますが、より海外株式に特化した「SAXO BANK」のようなところもあるので色々と調べてみるとよいでしょう。
しかし、いずれの証券会社にせよ、一般的に取り扱っているのは、アメリカやヨーロッパ諸国が中心となるため、新興国に投資できるわけではありません。
そもそも、中東のイランや南米のブラジルなどの新興国の企業は、現地の言語や商習慣などにも理解がなければ投資先を選定することもできないため、結局どこの会社の株を買ったらよいのかわからないでしょう。
(駐在などで、現地のビジネスに精通している人であれば、ある程度理解できるかもしれませんが…)
いずれにせよ、手段・知識の両面から、新興国に自力で直接投資する(自分で新興国の株式を買う)ことは、現実的ではありません。
間接的に投資する
自身で直接株が買えなくとも、新興国に投資する方法はあります。
それは「投資信託」や「ヘッジファンド」経由で間接的に投資する方法です。それぞれ順に見ていきましょう。
新興国に投資する投資信託の中で最もメジャーなものは「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」です。
ですが、この投信(ETF)を詳しく見ていくと、新興国投資とは言い切れない部分がでてきます。
「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」のポートフォリオは以下のようになっています。
参考:iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239637/ishares-msci-emerging-markets-etf
このように、このETFの主要な投資先は中国で、次いで韓国、台湾と続いていきます。
しかし、既に少し解説しましたが、以下のデータを見てもわかる通り、ここに含まれているような国々は、すでに成長のピークを迎えており、新興国から、すでに先進国の仲間入りをし始めているところが多くなってしまっています。
中国の経済成長は既に顕在化しており、既知のものであるため、“これから”成長する国には当てはまりません。
参考:みずほ総合研究所
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_181214.pdf
やはり、”これから”成長する、真の新興国と呼べるような国々(中東など)に投資してこそ、新興国投資の成長魅力を享受できるのです。
これからの大きな経済成長が望める国(新興国)に投資するヘッジファンドとしては、フロンティアキャピタルが挙げられます。
フロンティアキャピタル(Frontier Capital)は、2018年に設立された「イラン」を中心とした中東を主要投資先として運用するヘッジファンドです。
このように、経済成長著しい新興国に投資する手段は身近なところにも隠れています。
ヘッジファンドでの運用は、まだまだメジャーではありませんが、一方で、少しずつ「知る人ぞ知る」といった感じで投資家の数を増やしています。
知名度は高くなくとも優良なファンドもあるので、是非いろいろと調べてみてはいかがでしょうか。