投資をする人が増えてきました。ネット証券などで口座を開設し、株や投資信託を購入している人が増えてきています。
確かに、ネットで簡単に売買することができるようになり、株の売買をすること自体のハードルは下がっています。
NISAやiDeCoなど、個人の投資を支援するような制度も充実してきました。
誰もが簡単に投資をはじめられるようにはなりましたが、株式投資とは本当にそんな単純なものなのでしょうか。
「投資をすることそのものの自体」が簡単になったとしても、株式投資で利益を得ることが簡単になったわけではありません。
ここでは株式投資の難しさについて考えてみたいと思います。
株で儲かる人は一握り
「パレートの法則」というものがあります。これは「全体のうち大部分を構成するものはその一部である」というものです。
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートにより提唱された統計のモデルで、「80:20の法則」とも呼ばれ日常生活の様々な場所で見ることができます。
身近な例で言えば、
「飲食店の総売上の80%は上位20%の常連客で稼がれる」
「インターネットサイトの総アクセス80%は上位20%のページで集客している」
といったことが挙げられます。
出典:名古屋ホームページ制作.net :: パレートの法則とは
http://xn--yck7ccu3lc7455c30en9dylv78e.net/pareto
これは、株式投資の世界にも当てはまります。
つまり、「株式市場で得られる80%の利益は上位20%の投資家により稼がれている」ということです。
そして、この「上位20%」には、機関投資家や、ヘッジファンド(ファンドマネージャ)、カリスマと呼ばれるような一流の投資家たちがひしめいています。つまり、儲からない投資家とは、株式投資の初心者や個人投資家の方たちなのです。
初心者は株で勝てない2つの理由
なぜ、投資初心者や個人投資家は株式投資で勝てないのでしょうか。
「投資を始めよう」と思えるくらいの資金を準備できる方であれば、お仕事もきちんとされているでしょうし、優秀な(賢い)方も多いと思います。
それでも株式投資の世界では負けてしまうのです。
株式投資が初心者には難しく、個人投資家が勝てない要因は様々ですが、ここでは代表的な2つの理由を解説します。
1)具体的にどの程度の売上・利益に繋がるのか考えにくい
よくこんな例があります。
「自分の好きなゲームメーカーが革新的なゲームソフトを出した。必ずヒット商品になる気がするし今後シリーズ化もするだろうからこの企業の株を買っておこう!この株できっと儲かる!」と思って株を買う。
ポケモンGOが流行ったときに任天堂株に注目が集まったように、多くの個人投資家がヒット商品などに注目しています。
そもそも、世の中でこれからヒットするものを見極めること自体簡単なことではありませんが、仮にある1商品のヒットを読み切ったとして、それがどこまで企業の収益に繋がるのかを判断するのはさらに簡単なことではありません。
例えば、ゲームメーカーの売上の大半を占めるのがハード機だった場合、数あるゲームソフトの中の1本であるこのゲームソフトが売れたとしても、それは実は会社全体の売上の1%程度のものかもしれません。
ある商品の売れ行き(ヒット)が、企業の収益にどの程度のインパクトを与えるかを判断するためには、その企業の事業規模や、利益率商品が果たしてどの程度売れるのかを正確に分析しなければいけません。
仮にポケモンGOブームに乗っかって、任天堂の株を手にしたとしても、利確(売却する)タイミングをきちんと判断できなければ、結局は上手くいきません。
「〇〇が大ヒット!」などといって、安易に株に手を出してはいけないのです。
2)割高 or 割安の判断が難しい
もう1つ注意しなければならないポイントに、「ソフト(商品)がヒットして企業としても利益が出たとしても、その企業の株価が上がるとは限らない」ということです。
一生懸命、売れ行きや利益を分析し、企業としての収益までも検討したとしてもまだ足りないのでしょうか?
株式投資において重要なポイントに、現在の株価が「割安」か「割高」かという観点があります。
例えば、人気ライブのチケットの定価が1,000万円もするものだった場合、誰もそれを転売して儲けようとはしないでしょう。1,000万円という価格が「割高」だとわかるからです。
そのライブが非常に人気になり、アーティストの評価が上がったとしても、さすがにチケットの価格が1,200万円にはならないということが想像できるかと思います。
反対に、有名アーティストのプレミアチケットが、定価5,000円のところを6,000円で売っていたらどうでしょう?
確かに、値上がりはしていますが、数万円払っても喉から手が出るほど欲しい人は山ほどいるかもしれません(転売を推奨するわけではありませんよ)。
つまり、この場合は6,000円という売値が「割安」だと判断することができます。
これと同じことが、株式投資にも当てまはります。現在のその企業の「株価」が、実際のその企業の「価値」に対して妥当かどうかを判断することが大切になってきます。
ですが、この「株価と価値の妥当性の判断が」非常に難しいのです。
普段の買い物ではある程度の相場・価格帯を知っているため、割高かどうかの判断することができます。しかし、企業の「価値」を見極めるのは一筋縄ではいきません。
仮に、ヒット商品が出て売上が伸びたとしても、元々の株価が割高だった場合、最悪株価が下がることも予想されます・
企業の価値を判断するには、財務や経営に対する深い理解と専門性、高い分析力が必要になってきます。
業界に対する情報力や、企業分析の知識・専門性で劣る個人投資家は、機関投資家やプロのトレーダーに勝つことが非常に困難なのです。
個人投資家が投資で勝つためには
以上の観点かも、株の値動きを予想するのは簡単なことではありません。
では、「投資を始めたい」と考える個人投資家に選択肢はないのでしょうか?
先述の通り、株式投資には高い専門性や調査力・分析力などが求められます。
また、市場の利益の大半は、一部のプロ(ファンドや機関投資家)が独占しています。
なので、私たち個人が投資をしようと考えるのであれば、投資のプロに相乗りするのが賢明です。
これから資産運用を始めようという方は、ヘッジファンドに出資してはどうでしょうか。
素人が株式投資で儲けることが難しいのであれば、プロに任せしてしまいましょう。
ヘッジファンドとは、投資家の運用を代行する資産運用の専門サービスであり、パレートの法則の上位20%に入るプロフェッショナル集団です。
彼らは、先に挙げたような業績の予想や、割安/割高の判断を、正確に行うことができ、高い専門性と資金力をもって着実に利益を追求していきます。
そういったヘッジファンドに、運用を任せることが、最も「安全」で「確実」に収益を得られる方法でしょう。
ヘッジファンドは、運用の成果が会社の収益に直結し、また信用にも関わるため、運用の成績・利回りが高く、安定しており、業界平均で年10%前後と言われています。
また、多くのファンドでは、運用の実績を投資家に定期的にレポートしており、ファンドマネージャーたちと話しながら現在の市場の状況などを勉強していくこともできます。
一方で、ヘッジファンドは「私募」であり、優良なファンドであったとしても、なかなか情報が出回っていません。
興味のあるファンドがある場合は、一度問い合わせてコンタクトを取ってみてください。あれこれ調べるよりも、直接会って話を聞くことで有益な情報が得られるはずです。