ますます身近になる資産運用
最近、投資をする人が増えてきました。
資産運用に関する話題を耳にすることも増えたように思います。
今まであまり投資に興味のなかった人が、運用に興味を持つのは素晴らしいことです。
ですが、いざ投資を始めようと思っても、「何から始めればよいのか」「どこから手をつければいいのか」がわからないという人も少なくありません。
そんなときに、身近にある銀行や、証券会社の窓口(担当者)に相談しようと考える方は少なくないでしょう。
ですが、彼ら(銀行や証券会社など)に投資のアドバイスを求めて本当に大丈夫でしょうか?
ここでは、普段なかなか考えることのない、私たちの身近な金融機関について考えていきたいと思います。
銀行や証券会社に相談してはいけない3つの理由
投資を始めるときに、まず自分で本などを買い、勉強してみようという人は多いと思います。それは、もちろん素晴らしいことですし、しないに越したことはありません。
しかし、実際に、独学で投資を継続していく人は非常に稀です。
なぜなら、個人投資家のほとんどが、どこかのタイミングで負けを経験し、独学での投資に限界を感じるためです。
そしてほとんどの方は「専門家(プロ)」に意見を求めるようになります。
では、このときにアドバイスを求めるべき「専門家」としては誰が適切でしょうか?
銀行や証券会社の窓口にアドバイスを求める人も多いと思います。
ですが、彼ら(銀行や証券会社の担当者)の言いなりになってはいけません。
銀行や証券会社は、あなたの資産を増やすためのアドバイスをしてくれる専門家ではないのです。
例えば、投資信託を例に考えてみましょう。
あなたは投資を始めようと思い、投資信託を購入しました。
けれど、1年ほど続けても資産は増えるばかりか、どんどん減っていきます。そのため、違うものに投資をしようと考え、銀行の担当者に相談をしました。
彼らは何と言うでしょうか?
おそらく、それらしい理由をつけて他の投資信託を勧めてくるでしょう。
その投資信託に変えたところで、結果がどうなるかはわかりません。変わらず、資産が減り続けてしまう可能性も低くありません。
なぜ、窓口(担当者)に相談しても解決しないのでしょうか? 銀行のアドバイスは有益でないのはなぜでしょう?
これには大きく3つの理由があります。
理由1. 「販売手数料」を主な収入源にしている
投資信託を変える(今保有しているものを売って、新しい銘柄を買う)ことこそが、最も銀行の利益に繋がります。
そのため、あなたが投資先(商品)を頻繁に変えるようにアドバイスをしようという「バイアス」がかかってきます。
バイアスとは、「傾向、偏向」の意味があり、考えや意見に特定の偏りがあることを言います。
特に、ビジネスの世界においては、自分たち(自社)が有利になることを好んで判断する傾向のことを指します。
「商品の良し悪しに関わらず、今保有しているものと別のものを推奨する」
これが銀行側に潜む思惑です。
理由2. あなた(投資家)が資産を増やそうが減らそうが、銀行や証券会社には関係ない
先ほど述べたように、銀行の主な収入源は「販売手数料」です。
つまり、顧客であるあなたが資産を減らしたところでペナルティもありませんし、逆に資産を増やしたところでボーナスも増えません。
とにかく、あなたの資産を増やすように頑張る理由が銀行側にはないのです。
そのため、本当の意味で親身になって相談に乗ってくれるはずもありません。
理由3. 銀行や証券会社の販売員(窓口)は金融リテラシーが低い
あなたの周りで銀行に勤めている人を考えてみてください。
大学を卒業して、「なんとなく」で銀行に就職した人も少なくないでしょう。一般職(事務)を希望して、たまたま窓口に配属された人もいるはずです。
銀行や証券会社の販売員がそもそも金融に精通しているとは限りません。
また、先述の通り、銀行や証券会社の販売員は、資産運用(投資)の専門家ではなく、販売(セールス)の専門家です。
したがって、入社後に仕事の中で身に付ける知識やスキルも、投資(株や債券、投資信託などの調査や分析など)に関わる知識ではなく、トレンドやセールストークといった表面的なものとなってしまいます。
この人たちが、投資の相談をする相手として適しているかどうかはもはや疑う余地もありません。
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これら3つの理由から、銀行や証券会社は資産運用の相談相手として適してはいません。
1. 販売手数料を主な収入源にしている
2. あなたが資産を増やそうが減らそうが、銀行には関係ない
3. 銀行や証券会社の販売員(窓口)は金融リテラシーが低い
本当の意味で頼りになる投資の専門家は誰か
では、あなたの資産を増やすことを真剣に考えてくれる、投資の専門家はどこにいるのでしょうか?
資産運用で困った際には、誰にアドバイスを求めればよいのでしょう?
資産運用の専門家として優れているのはやなりヘッジファンド(ファンドマネージャ)でしょう。
ヘッジファンドとは、複数の投資家(=出資者)から資金を調達し、運用によってそれを増やす、資産運用の専門機関・サービスです。
投資家(=出資者)は、運用で得られたリターンから利益が還元されます。
また、そんなヘッジファンドのトップであり、運用の全責任を負う人物を「ファンドマネージャ」と呼びます。
ヘッジファンドは、一般に「成果報酬制度」を採用しています。
つまり、運用によって生じた利益の一部から、組織としての収益を得ているため、運用に対する本気度が銀行や証券会社とは異なります。
投資家から預かった資金を運用し、成果をあげる(増やす)ことができなければ、ヘッジファンド自体も利益が得られないのです。
実際、ヘッジファンドの運用パフォーマンスは非常に優れており、平均で年10%近くのパフォーマンスが期待できると言われています。
一方の投資信託は、手数料を取っているにも関わらず、市場平均を下回ることも珍しくありません。
以下のグラフを見ても、市場全体(TOPIX)と比較していかにヘッジファンドが優れているか、そして投資信託が粗悪かが一目瞭然です。
参考:ヘッジファンドのパフォーマンス特性 ~リスク・リターンの背景~
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2006/data/rev06j03.pdf
このことかも、ヘッジファンドが真に投資・資産運用の専門組織であり、そのトップであるファンドマネージャこそが、本当の意味での投資のプロフェッショナルであることがわかります。
ファンドマネージャに話を聞くには
そんなヘッジファンドのファンドマネージャに投資のアドバイスを求めるにはどうすればよいでしょうか。
ヘッジファンドとその投資家(出資者)は、ファンドのパフォーマンスが大きくなればなるほど、共にリターンが大きくなる、まさに「運命共同体」です。
一般に「私募」であるヘッジファンドは投資家の数も限定されており(数十人〜数百人程度)、出資者一人一人を非常に大切にしています。
つまり、ヘッジファンド(ファンドマネージャ)と親しくなるには、そのファンドの出資者となるのが最大の近道なのです。
「私募」とは、一般公募と異なり、投資家の数を限定した募集方法のことです。
広告などの宣伝をせず、また証券会社などで取り扱われることもなく、主に口コミや紹介で出資者を募集しています。
募集に制限がかかる一方で、費用を抑えることができ、また投資対象の制限などを受けることなく、様々な投資ができるようになります。
また、ヘッジファンドの出資者となれば、そのファンドの投資内容をレポートなどを通じて詳しく知ることができます。
レポートの内容や頻度などはヘッジファンドごとに異なりますが、そのファンドが
・どんな会社(銘柄)に投資したのか
・なぜその会社に投資する判断をしたのか(株式評価の根拠や売買の判断など)
・株主になった後のアクティビストとしての働きかけ
・EXIT(売却)戦略
etc.
を、レポートを通じて知ることができます。
このレポートを通じて、投資に関する知見を深めることは十分にできますし、何より投資のプロがいかにして着実に成果を残しているのかを知ることは、とても勉強になるでしょう。
これが、ヘッジファンドが銀行や証券会社の営業マンとは決定的に異なる点だと言えます。
ヘッジファンドに少しでも興味がある方は、まず問い合わせをして話を聞いてみるのがいいでしょう。
些細なことでも、あなたの疑問に丁寧に答えてくれるはずです。
私募であるヘッジファンドに投資するには、そのファンドの公式ページなどから、直接問い合わせてコンタクトを取る必要があります。
いきなりファンドに連絡することをためらう人もいるようですが、まずは接点を作らないことにはなにも始まりません。
ヘッジファンドについては以下の記事でも詳しく解説しています。興味のある人は是非合わせてご一読ください。
➡︎ ヘッジファンドを徹底解剖!世界の富裕層に選ばれる投資の世界を知る
➡︎ 個人投資家にこそ絶対におすすめのファンドへでの運用とは
➡︎ 【最新版】投資先としてのヘッジファンドの特徴とおすすめファンドランキング
また、おすすめのファンドをランキング形式で紹介しています。こちらも是非参考にしてみてください。