資産運用は目標設定が重要
これから投資をはじめようという、投資初心者の中には、きちんと目標設定をせずに運用をしている人がいます。
素人考えで「ベストを尽くして、少しでも大きなリターンを追求する」などという人もいますが、この考え方は間違いです。
投資にはリスクがつきものですが、このリスクとリターンはトレードオフです。
つまり、高いリターンを追求しようと思ったら、リスクの高い商品に手を出すことになります。極端な話、年間で利益を10倍にしたいと思ったら、新興国の通貨に、レバレッジをかけたFXなどすればよいでしょうが、当然資産が吹っ飛ぶ(ゼロになる)可能性も含んでいます。
一方で、低リスクで運用したいといって債券などに手を出す場合、どんなに頑張っても年に数%のリターンしか得られません。
求めるリターンによって、適した運用の方法は変わりますし、その中でのリスクヘッジの方法も変わってきます。
まずは、リターンの目標設定から始めましょう。
個人投資家が狙うべきリターンとは
では、具体的にどの程度のリターンを狙う必要があるのでしょうか。
安易に「年20%」などという人がいますが、これは完全に夢物語です。年平均20%で運用できる人は、「投資の神様」と呼ばれるレベルの実力者たり得ることを知っておきましょう。
実際に、投資の神様と呼ばれている、ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏の過去のリターンが、年平均で+19%程度です。
たいしたことない、と感じた人はこの数字を続けることがどれほど重要かをよく考えてみてください。
ちなみに、バフェット氏が率いるファンド「バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)」は、この利回りを50年以上継続することで資産を約8,000倍にしています。
「そんなこと言っても、周りにそれくらいのリターンを出している人もいる」と言うひともいますが、その人が、その利回りをどれほど継続できるのかをよく考えるようにしましょう。
単年で+20%を達成しても、翌年は+5%という人や、マイナスになってしまう人も少なくありません。
資産運用において大切なのは、長期間・安定して運用することです。それによって複利の効果で雪だるま式に資産が増えていきます。
一方で、小さすぎるリターンでは資産運用をする意味がありません。定期預金などで、手堅く運用しているという人もいますが、国が掲げている経済成長率が2%であることを考えると、それ以上のリターンは目標としたいところです。
結論から言えば、年5~10%程度のリターンを追求するのが良いでしょう。
経済成長率も十分に上回っていますし、長期で運用すればかなりのリターンが期待できます。
詳しくは、以下の記事で解説していますが、年5~10%で10年運用すれば2倍、20年で4倍、30年で8倍と資産を増やすことができます。
『パターン別資産運用シミュレーション【ローリスクローリターン〜ハイリスクハイリターン】』
確かに、少しでも高いリターンは魅力的ですが、相応のリスクが伴うことを忘れてはいけません。
「年20%くらいで運用したいです」というのは、大学生が「とりあえず年収5億円くらいを目指しつつ、ゆくゆくは長者番付に載るようなキャリアを目指しています」と語っているようなものなのです。
おすすめの資産運用方法
では、年5~10%程度の利回りを目指すのであれば、どんな方法で運用するのがおすすめなのでしょうか。
もちろん債券では届きませんし、FXはリスクが高すぎます。株式投資では、手間がかかりすぎる上、専門的な知識も求められます。
投資初心者におすすめできるのは、ヘッジファンドでの資産運用です。元々は富裕層向けの資産運用サービスでしたが、近年は少しずつ出資のハードルが下がっています。
中小型ファンドであれば、1,000万円程度から出資を受け付けている場合もあるので、興味がある人は、いろいろと調べて問い合わせてみましょう。
当サイトでもおすすめのファンドをいろいろと紹介しています。是非参考にしてみてください。