50歳からの資産運用 資産運用 プロと素人は何が違うのか?資産運用で成功/失敗する人

プロと素人は何が違うのか?資産運用で成功/失敗する人

「投資はギャンブル」そんな風に考えている人も少なくないのではないのでしょうか。確かに全てを確実に予測することは難しいかもしれません。ただし、資産運用の世界で成功している人がいることも事実です。また、多くの企業や国家が事業としてビジネスとして運用を行っています。
運用の世界で成功する人と失敗する人、その違いはどこにあるのでしょうか。

資産運用
最終更新日:2017年07月14日

資産が200倍!? 3,000万円の損失!?−投資にまつわる実例を紹介

 

「トランプの影響で株価がさ・・・」
「持っていた投資信託の値が上がってさ・・・」
「最近、運用を始めてさ・・・」

 

資産運用を考えてみたときに、すごく儲かった人の話や、反対に大損をした人の話が気になる人は少なくないでしょう。

身の回りの人の具体的な話を聞くことは少なくても、テレビや雑誌、新聞、インターネットなど様々なメディアを通じて、いろんな人のエピソードを耳にしたことがある方はたくさんいらっしゃるはずです。

ここではまず、皆さんが気になるような投資にまつわるいくつかの実際にあった話をご紹介します。

 

大損した話:FXで3,000万円の損失

ある個人投資家のSさんは、株やFX、日経225先物などで資産運用を行なっていました。勝ち負けを繰り返しながらあではあるものの、年間で+20%程度の利回りがあり、投資は順調だったと言えます。

しかし、それまでは順調だった運用が、2008年に転機を迎えます。慎重にリスク管理を行なっていたつもりだったにも関わらず、”かの”リーマンショックを機に3,000万円を失うこととなってしまいました

当時ドル円は円安に向かっていました。そんな中、Sさんは根拠のない値動きの予測(「1ドル90円は割らない。割っても、95円までは反発する」など)を元に売買を行なっていました。

結局、為替は元に戻ることなく、そこで失った資金が戻っってくることはありませんでした…

参照:判断ミスで溶かした2000万円 投資家2人の敗因と教訓|マネー研究所|NIKKEISTYLE
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO79483990Q4A111C1000000?channel=DF280120166590&style=1&page=3

 

大成功した話:7年間で資産を200倍に〜2億円を手にしてサラリーマンをセミリタイア〜

ある投資家Tさんは、会社勤めをしつつ、株式投資を行なっていました。専門書で知識を蓄えながら、コツコツと積み立ててきた100万円を元手に運用を開始しました。

少しづつ資産を推移させていたあるとき、とあるベンチャー企業の株を目にします。その企業について特別詳しかったわけではありませんでしたが、少し調べてみると、息子が今熱中しているゲームの会社でした。最近あまりにも息子がそのゲームに熱中しているので「そんなに面白いゲームを作るのかー」と思い、一応その株を購入。いわゆる”興味本位”であったと言えます。

しかし、その会社はその後急成長し、株価も高騰。運良く初期の段階で購入していたTさんは結果として、株価が約58倍にまで上がったところで売却します。その後もコツコツ運用を重ね、7年をかけて資産を200倍の2億円にまで増やすことに成功しました。

まとまった資金を手に入れたTさんはその後転職し、早くしてサラリーマンをセミリタイア。現在では、少しの会社員生活を送る一方で、資産家としての顔を持っています。

参照:サラリーマン向け投資の鉄則~成功事例と失敗事例~ – リクナビNEXTジャーナル
http://next.rikunabi.com/journal/entry/20150701_S17

 

・・・いかがでしたでしょうか。

 

これらの例のように、資産を数百倍にした話や、数千万円の損失を出してしまった話が気になってしまう人は少なくないでしょう。こういった話を聞くと「投資はギャンブル。大儲けしたり大損したり、人生が狂ってしまうかもしれない」などと思ってしまう人もいるかもしれません。

 

ですが、果たして本当にそうなのでしょうか。

投資の本質について、もう少し広い視点で改めて考えてみたいと思います。

 

 

国も投資をビジネスにしている−資産運用はギャンブルではない−

 

これまで紹介した実例を通して、投資には「運」や「ギャンブル」の要素があると感じた人も少なくないでしょう。

先に紹介したようなケースだけでなく、株式投資の世界には「猿がダーツを投げて選んでも、経済評論家が頭を悩ませて選んでも、どちらの銘柄が明日値を上げるかはわからない」といった逸話まであります。

 

確かに、個別の銘柄に対して”明日”その銘柄が上がるかどうかを確実に判断できる人はいないと言っていいでしょう。

それほどまでに、株価変動の予測は難しく、細かな値動きを追うことがいかに困難かということが伝わる面白い話ではあります。

 

ただし、「資産運用」という視点で考えた場合、そうとは限りません

 

名だたる銀行や金融機関、国(GPIF)も資産運用の目的で株式投資をしています。

彼ら(それらの機関)は長い期間をかけて着実に資産を増やしてきているのです。

 

そういった数々の偉大な投資家や、機関投資家と言われる人たちは、たまたまギャンブルに勝ち続けた幸運な人間の集まりなのでしょうか。そうではないことは容易に想像できるかと思います。

 

※ 彼ら(銀行や証券会社など)は組織として”運用をすること”に長けていますが、彼らの”取り扱う”金融商品が優れているかどうかとはまた別問題です。そのことについては以下の記事で言及していますので是非ご一読ください。

関連ページ
➡︎ 投資信託に潜むワナ – 銀行や証券会社は本当に投資家の味方なのか –
➡︎ 投資信託だけは買ってはいけない理由 − 金融のプロはどうやって儲けているのか
➡︎ 投資信託は儲かるのか?秘密の裏側を徹底解説

 

大損してしまう人たちには、その理由があります。例えば、先に紹介した「3,000万円の損失を被ってしまった人」の例では、実は100倍のレバレッジをかけていたという裏事情があります。大負けしてしまう人には、きちんとその根拠や原因があるのです。

 

一方、資産運用で成功する人間たちは、一体何をしているのでしょうか。

一見してギャンブルとも思える世界の中で、長期に渡って継続的に収益を上げ続ける(資産を増やし続ける)人たちは、周りの人たちとは何が違うのでしょうか。選ばれた頭脳を持つ天才集団で、私たちには縁もゆかりもない存在なのでしょうか。

 

そんなことはありません。

彼らの成功の秘訣の中んは私たちにマネができるポイントも数多く存在しています。ここでは、個人でもマネできる資産運用で成功するためのポイントについて考えていきましょう。

 

 

資産運用で成功する人に共通する4つのポイント

 

産運用で成功する人(組織)には、共通するポイントがあります。

彼らは勝つべくして勝つのであり、運任せのギャンブル集団ではありません。

 

私たち一般の個人投資家とは、規模や運用手法が大きく異なる部分もありますが、その本質はシンプルで参考になる部分が多分にあります。

結論から述べれば以下の4つがポイントです。

・高い専門性と、ある程度の資金が確保されている
・リスクとリターンのバランスを適切に考えている
・投入資金、収益利率、期間など計画がしっかりしている
・運用に割く時間がある

ここでは、これらのポイントについて、順により詳しく解説していきます。

 

 

高い専門性と、ある程度の資金が確保されている

当然のことながら、資産運用を生業としている人たちには高い専門性があります。

株・投資信託・FX等について、詳しいことはすぐに理解できるかと思いますが、財務・経営・経済等株価に関連するあらゆること、そして投資に関するあらゆることに精通している必要があります。

 

そうでなければ、株価や為替の動きを適切に分析・予測することはできませんし、またその分析内容を元に適切に運営することもできません。

 

また、その専門性は一般レベルでの「よく知っている」という域ではありません。

ある投資ファンドは、金融業界の中でも特に「財務分析」に特化しています。その企業の会計価値を詳細に分析し、それを株価と照らし合わせることで投資の判断を行なっているといいます。

他にも、あるVC(ベンチャーキャピタル)は、その事業の成長率や収益性を見極めることに長けています。最先端の技術やトレンド、経済の先行きや未来を予測することに長けており、その企業の将来の価値を適切に見極めて投資の判断を行うのです。

 

このように、金融業界の中でも、他を圧倒する「専門家集団の中での専門性」をもって資産運用を行なっていくのです。

 

そして、彼らは一定以上の資金力をもって運用を行います。小規模のファンドであったとしても数億〜数十億円程度の資金をもって運用を行います。個人投資家であっても資金が数千万円は確保されているでしょう。

 

なぜそれほどまでに資金力が重要かというと、それだけ数多くの選択肢を選択することが可能になるからです。

 

例えば、様々な分析を重ねた結果、A社の株を100万円分、B社の株を200万円分購入しようと思ったときに資金が50万円しかなければどうなってしまうでしょうか。限られた資金をできる限り投入するという選択肢もあるでしょう。しかし、そうすると次にまた投資対象が現れたときに、それに投資をする余力を残すことができなくなることになります。

自身が正しいと思う資産運用を実行するためには、それを実行に移せるだけの資金が非常に重要になってくるのです。

 

 

リスクとリターンのバランスを適切に考えている

資産運用を行うときに、非常に重要になるポイントとして「リスクとリターン」があります。これは誰でも一度は耳にしたことがあり、「リスクを抑えて〜」のような文句を聞いたことがあるかとは思います。

 

誰しもが、なるべく小さなリスクで、より大きなリターンを求めたいところではありますが、実はこの”なるべく”というのが非常にクセモノで問題なのです。

 

例えば、年間で資産を+50%(1.5倍)にしたいと考えたとします。これを目標にして運用をしていこうと思った場合、ある程度のリスクをとる必要が出てきます。

たった1年のうちに、価格が1.5倍にまで高騰する金融商品(株や投資信託、外貨など)は、それだけ値動きがしやすいというものなので、1.5倍になる可能性がある反面、0.7倍(-30%)や半分(-50%)になる可能性も高いということです。

 

反対に、よほどのことがない限り1年間で10%以上価格が変動しないもの、最悪でも損失を-10%以内に留めたいと考えながら運用をする場合、期待できる利益もある程度小さくなってしまいます。

それの最たる例が「貯蓄」で、リスクをほとんどゼロにする代わりに、リターンも限りなく小さくなってしまっています。

 

このようにリスクとリターンには相関関係があるのです。このことを理解せずに、「リスクを抑えつつ1年で資産を2倍!」などという無茶な目標を掲げると、とんでもない結果が待っています。

 

このリスクとリターンのバランスをより向上させられるかどうか(同じリターンを追求する場合のリスクを最小化する、同じリスクの中でリターンを最大化する)が、トレーダーの腕の見せ所というわけですが、それについては、また別の機会に詳しく解説いたします。

関連ページ
➡︎ 資産を上手く活用する人はリスクをどうコントロールしているのか

 

非現実的な目標設定にならないように、様々な金融商品についての理解を深め、金融事情、資産運用の世界の”相場”というものを理解する必要があります。

 

 

投入資金、収益利率、期間など”計画”がしっかりしている

資産運用を行なっていく上で重要なポイントとして“計画性”が挙げられます。

 

「いくら使って、何年間をかけて、いくらぐらいの資産を形成したいのか」

 

これをきちんと定めないことには、適切に運用できるはずもありません。

 

例えば、年利+10~15%(平均で年+12&)で安定的に運用ができたとすると、20年で資産は約9.7倍になります。これを念頭に置いて

「1,000万円を元手に、10年で1億円の資産を形成する。そのためには安定して年利+10~15%の運用を目指す」という目標を逆算することが大切なのです。

 

「なるべく増やしたい」「ずっと続けたい」などといった気持ちはもちろん誰しもが持っていますが(もちろん管理人だって同じです)、目標としては具体性がなく不適切です。

数限りなく存在する金融商品の中には、優れているものとそうでないものもあれば、一長一短で、その人にとって有益かどうかが変わってくるものも多々存在します。

 

そのときに、自身の中で判断基準となる「軸」のようなものが存在していないと、安定した資産運用を行うことが難しくなってしまいます。

 

目標の設定の仕方は人それぞれです。

既に大きな資産を形成している人で「10億円を元手に、年+1%(1,000万円の利益)を20年に渡って追求」という人もいれば、あまり資金はないけれど「100万円を元手に、10年で5,000万円を目指す」といったアグレッシブな人もいるでしょう。

 

大切なのはその人にとって適切な目標を設定することです。

「手持ちの資金はいくらまで使える(使うの)か」
「本当に欲しい(必要な)資産の額はいくらなのか」
「何年間かけて(自分が何歳のときに)資産を形成しておきたいのか」

しっかりと自身の人生設計の中で目標と計画を立てましょう。

 

 

運用に割く時間がある

「なにを当たり前のことを言っているんだ」と思う人もいるかもしれません。しかし、意外と見落としがちで、かつ非常に重要なことです。

 

資産運用には、非常に時間がかかります

金融知識の取得や理論の勉強に始まり、個別銘柄の選定。これは対象となる銘柄を選定したのちに、一つ一つの銘柄を詳細に分析し、投資の判断を行わなくてはいけません。そして、それが「よくない」となってしまった場合、また一からこれを繰り返すことになります。

 

なんとか、投資に値する銘柄が選定できたとしても、気は抜けません。

政治や経済に関するニュースを常に追いかけ、株価の動きを日々チェックする必要がある他、より良い銘柄がないか、常に他の銘柄も選定・分析し続け、必要とあれば投資先を再検討します。金融に関する規制(法律などのルール)は頻繁に細かな改訂が行われているので、それのチェックも怠れません…

 

これらの作業を継続的にやり続けるだけの時間が必要になってくるのです。これは生半可な作業量ではありません。加えて、生活環境の変化や、運用の具合によっては、自身の立てた運用計画の見直しが必要にもなってきます。

 

これらのことを全てやり”続ける”時間が必要になってくるのです。

実際に、資産運用を職業としている人たち(プロの個人投資家や機関投資家など)は、これらの作業をやり続けています。

 

特に会社員の方など、お仕事をされている方の場合は、全てをご自身でやりきることは難しいかもしれません。部分的に、プロの力を借りるなどして、やり切れる体制を準備しましょう。

 

 

資産運用に興味があるあなたへ

 

いかがだったでしょうか。ただただギャンブルだと思っていた資産運用の世界にもルールや秩序があり、それを職業としている人たちは「勝つべくして勝っている」ということのイメージを持っていただけたかと思います。

 

投資には予測ができないようなことが起こり得ます。一攫千金の可能性はどこにでも転がっています。しかし、資産の推移を最大限にコントロールし、勝つ確率を上げることは誰にでも可能なことなのです。

 

もちろん並大抵のことではなく、やり抜くためにはそれ相応の努力が必要にはなりますが、本気で資産運用を考えている方々には是非ともやり抜いていただきたいと思います。