50歳からの資産運用 投資信託 サラリーマンにおすすめの運用方法はコレだ!気をつけなければいけないポイントと意外な投資の選択肢とは

サラリーマンにおすすめの運用方法はコレだ!気をつけなければいけないポイントと意外な投資の選択肢とは

サラリーマンの方々の中にも資産運用をする人が増えてきています。
ネットなどで簡単に情報が取得でき、投資の選択肢も増えてきていますが、果たしてどのような方法での運用がオススメなのでしょうか?
ここでは、サラリーマンなではの事情からポイントを整理して、おすすめの運用方法を考えていきたいと思います。

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最終更新日:2023年01月10日

サラリーマンも資産運用をする時代に

 

投資運用をすることが一般的にになってきました。

サラリーマンの方であっても、株や投資信託で運用をすることは簡単ですし、不動産経営もお金持ちだけのものではなくなってきています。

 

日本証券業協会が実施した、証券投資に関する全国調査によると、 8人に1人が証券会社と取引しており、5人に1人が証券会社との取引を経験しています。

出典:平成27年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)http://www.jsda.or.jp/shiryo/chousa/data/files/h27/H27houkokusyo4.pdf

 

特に、年収が1,000万円以上の方々の場合、57%もの人が少なくとも過去に証券会社と取引をしています。

つまり、半数以上の方々が投資をしている/したことがある、ということがわかります。

 

 

サラリーマンが運用するときの注意点

 

このように個人の資産運用はますます一般的なものになっていますが、広く一般的になったからといって簡単になっていると勘違いしてはいけません。

 

特に、本業である会社員として日々忙しくお仕事をされているサラリーマンの方々が投資/資産運用をしようと思った場合、いわゆる金融マン(銀行や証券会社、デイトレーダーなど)とは違った点で、気をつけなければならないことがあります。

 

この「サラリーマン特有」の投資における注意点は

・投資に時間をかけられない
・専門的な情報や知識が不足している

という2点です。

順を追って確認していきましょう。

 

投資に時間をかけられない

当然のことながら、一般的なサラリーマン(会社員)の方々は、日中仕事があり、1日の大半を投資に使ことができません。

平日の夜や週末であれば、それなりにまとまった時間が取れるかもしれませんが、「空き時間を全て投資に!」というわけにはいかないでしょう。

 

そのため、サラリーマンの場合は、企業研究や業界分析を幅広く行うことができません。

中途半端な分析を数多くこなすことに意味はなく、必然的に投資先の企業や業界は絞られてきます。

 

仮に、A社に投資しようと分析した結果「やっぱり投資する魅力がなかった」となった場合、運用資金はどこに充てられることもなくそのまま眠り続けてしまいます。

また、良い株を見つけて投資し、仮に売り抜けたとしても、次の投資先が決まっていなければその資産はまた貯蓄に回ってしまいます。

 

いずれにせよ損失を出すというわけではありませんが、機会損失という意味で考えれば不利なことに代わりはありません。

サラリーマン投資家の場合、運用のペースが下がってしまう恐れがあるということをきちんと理解しておきましょう。

 

 

専門的な情報や知識が不足している

もう一点気をつけなければならない点は、情報や知識の不足/遅れです。

優秀な方であれば「勉強すれば大丈夫!」と思うかもしれませんが、投資で戦っている相手も資産運用の専門家、いわゆる「プロ」です。

金融のプロたちが必死で勉強・研究をしている以上、どんなに優秀な方であっても専門性で立ち向かうのは簡単なことではありません。

 

また、これは何も専門的な知識や理論のに限った話ではありません。情報の取得という、投資において最も重要な側面においてもサラリーマン投資家は不利な状況にあるのです。

先述の時間がないという制約がある以上、日々の情報収集(最新ニュースのチェックなど)も専門家と比べると、あと一歩が遅れてしまいます。

 

会社員が、日中スマホでニュースにかじりついているわけにはいきません。

株式市場はビッグニュース1つで大きく乱高下する可能性があります。その時の対応はまさに1分1秒を争うものであり、「情報収集のスピードは投資の成否に直結する」と言っても過言ではありません。

 

市場の最前線にいる人たちと戦おうと思った場合、日中本業を抱えている方たちは、対応が遅れる分不利なのです。

 

 

代表的な運用方法はどれがオススメなのか – 株、不動産、保険 –

 

ここまで、サラリーマンが投資をする際の注意点を考えてきましたが、では具体的にはどのような投資がおすすめなのでしょうか?

ここではまず代表的な運用方法である

・株、投資信託
・不動産
・保険

での運用のメリットとデメリットを考えていきたいと思います。

 

株、投資信託で運用するメリットとデメリット

株式投資のメリットは、何と言っても大きな収益(リターン)が狙えるというものです。

値上がりする銘柄を見極めることができれば、短期間のうちに資産を数倍にも数十倍にもすることができます。

また、値上がり益だけでなく、「配当」による収益を狙うこともできますし、そもそも株を買うということはその企業を応援することにもつながります。

好きな企業やよく利用するサービスなどがある場合は、その会社の株を買ってみるのも良いかもしれません。

 

一方で、デメリットは、元本割れのリスクはもちろん、高い専門性や知識・経験が必要であることです。

つまり、長い時間をかけて綿密な調査・分析をしなければ優良な企業を選別できないなどといった、難易度の高さがハードルとして考えれれます。

 

3,600社を超える上場企業(2018年6月6日現在)から、投資対象となる銘柄を選別するのは並大抵のことではありません。

 

株式投資は、難易度が非常に高い上に、選択肢の幅が多く、本人に技量に大きく結果が左右されるのです。

 

ちなみに投資信託は、一見すると手数料が安く、複数銘柄に分散投資ができるなどと考えられがちですが、投資の選択肢としては決して魅力的ではありません。

中間業者が多く、目に見えない中間コストがかかっており、パフォーマンスが期待できません。

仮に業界や地域などといった、マクロなものに投資したい場合はETF(上場投資信託)の方がおすすめです。

 

投資信託がオススメできない理由については、以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある人は是非ご一読ください。

➡︎ 投資信託だけは買ってはいけない3つの理由 − 金融のプロはどうやって儲けているのか
➡︎ 金融マンが徹底解説!! 投資信託にかかる手数料と、その不思議なカラクリとは
➡︎ 意外と知らない投資信託のデメリットとは?大人気商品の本質を探る

 

株式投資のメリット:
・大きなリターンのチャンス
・幅広い選択肢

株式投資のデメリット:
・高い専門性が必要
・時間も労力の甚大

 

 

不動産で運用するメリットとデメリット

不動産投資のメリットは、何と言っても家賃収入という不労所得が期待できることでしょう。

管理会社に委託すれば、収益性が下がるものの、さらに手間暇をかけずに運用することができます。

 

借入を行うことができれば、自己資金以上の物件を持つこともできますし、「節税」にも活用できます。

 

一方で、不動産投資のデメリットは、災害などによって物件がダメになってしまったときに負債(ローン)だけを抱えることになりかねないというリスクがあることです。

収益(家賃)も期待できないのに、毎月ローンだけを支払うなどということになれば目も当てられません。

もちろんそもそも部屋が空室になる、賃貸収入が得られたとしても、物件自体の価値が下がるといった収益性に関するデメリットを挙げればキリがありません。

関連ページ:
➡ 【要注意】不動産投資に潜む危険性とは?13のリスクを徹底解説

 

また、何かがあったときに即現金化しにくいという流動性の低さもデメリットです。

株などであれば、ほとんどいつでも現金に戻すことができますが、不動産は「売りたい」と思っても買い手がつかずいつまでも現金化できないことがあります。

このように不測の事態に対応するのが困難なのが不動産投資です。

 

不動産投資のメリット:
・不労所得(家賃収入)
・運用の手間が小さい
・節税

不動産投資のデメリット:
・災害などで物件が無価値になる可能性がある
・資産の流動性が下がる

 

 

保険で運用するメリットとデメリット

保険(特に貯蓄型の生命保険)で運用する方法も一般的な資産運用の手段です。

保険を活用するメリットは、概ね元本保証での運用が期待でます。

 

途中解約をせずに、満期まで保険料を払い続けることが返戻率が100%を超えるのです。

この確実に利益に繋がるというのは、他の金融商品ではほとんど見られないメリットです。

もちろん、万が一に備えた保証があるというのも保険ならではの魅力の一つです。

 

一方で、保険での運用は、利回りがほとんど期待できません。20~30年運用して10%前後といった低利回り運用なのです。

年利に直すと1%を切ることも少なくないので、成果が小さく、資産運用としては不十分かもしれません。

他にも、リターンを得るまでに非常に長い時間が必要といったことや、運用と考えた場合、実質的に途中解約ができないため、資産の流動性が下がるといったデメリットもあります。

 

じっくり確実とも考えられますが、資産運用の観点から考えると保険で運用するという考え自体に疑問が残ります。

関連ページ:
➡︎ 保険が資産運用に適していない3つの理由

 

保険で運用するメリット:
・確実なリターン
・万が一に備えた保証付

保険で運用するデメリット:
・リターンが非常に小さい
・長い時間がかかる上に、流動性も低い

 

 

サラリーマンにおすすめの投資とは

 

ここまで代表的な投資の方法について考えてきましたが、資産運用の方法は何もこれだけではありません。

最近は、個人でもできるFXから、REITや仮想通貨といった最新のものまで様々な手段が存在します。

 

そんな中今注目を集めているのが、独立系投資信託での運用です。

この独立系投資信託について、ここでは掘り下げていきたいと思います。

 

 

サラリーマンの運用は独立系投資信託がおすすめ

独立系投資信託、いわゆる直販投信とは、証券会社や銀行といった金融機関を経由せずに、ファンドから直接購入することができる投資信託のことです。

1998年にさわかみ投信がさわかみファンドを設定以来、特に2000年以降、急速に数を増やしており、最近はメディアなどでも取り上げられるなど、静かに注目を集めています。

 

さわかみ投信の他にも、セゾン投信、レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信)、コモンズ投信、ありがとう投信、ユニオン投信、鎌倉投信などが代表的なものとして挙げられるでしょう

 

投資信託という名前が付いていますが、実態としてはヘッジファンドに近いといって良いかもしれません(実際「独立系ファンド」と呼称することもすくなくありせん)。

この独立系投信がサラリーマンの資産運用に適している理由を解説していきたいと思います。

 

 

独立系投信がおすすめなワケ

独立系投信は、何と言ってもそのパフォーマンスの高さが魅力的です。

独立系投信は、証券会社などで扱われている一般的な投資信託とは違い、腕利きのトレーダーがファンドマネージャを務めています。

例えば、ひふみ投信は、カリスマトレーダーとして名高い藤野英人氏が代表取締役社長兼CIO(最高投資責任者)を務めています。

参考、画像出展:藤野 英人 | 運用部インタビュー | レオス・キャピタルワークス株式会社
https://www.rheos.jp/interview/fujino.html

 

そして「投資信託」という名前からイメージできる通り、少額(1万円程度)から運用をスタートすることができ、資産の流動性も高い(売買が容易)です。

 

一方でファンドに近く、相場に応じて、一流のファンドマネージャがポートフォリオを適切に組み替え、最大の成果(パフォーマンス)に繋がるよう運用されていきます。

 

日々、経済情報に目を光らせ、ポートフォリオを見直す時間のないサラリーマンにとって、自動で手間なく運用が進むというのはこれ以上ないメリットでしょう。

 

一般に優秀なトレーダーの手数料は高いと考えてられてしまいがちですが、直販である独立系投信は、仲介業者などに払う中間手数料がかからないため、パフォーマンス(利回り)に影響を及ぼす実質的な手数料(コスト)は決して高くありません。

これも、独立系投信のパフォーマンスが高いことを裏支えている根拠の一つです。

 

独立系投信がおすすめなワケ:
・高いパフォーマンス(利回り)が期待できる
・一流のファンドマネージャが運用するため、手間がかからない(中間手数料も小さい)
・少額からスタートできる

 

 

ひふみ投信

■ ファンド名:ひふみ投信
■ 運用会社:レオス・キャピタルワークス株式会社
■ 最低出資額:毎月1万円から積み立て可能
■ 主な投資戦略:国内成長株、外部環境に合わせた柔軟な運用
■ URL:https://www.rheos.jp/

 

 

より大きな資金がある人は国内系中小ファンドも活用

独立系投信がおすすめであるのと同様の理由から、ヘッジファンドもサラリーマンにとっては非常にオススメです。

 

ヘッジファンドは、独立系投信と違い「私募」であるため、少数の投資家から資金を集め運営されています。

必然的に最低出資金が高くなる傾向にあり、世界的に大規模なファンドであれば最低1億円というところも珍しくありません。

国内の中小規模ファンドであっても、1,000万円は必要になってくると考えた方が良いでしょう。

また、投資家の数を制限しているため、出資に際し審査が必要な場合もあります。

 

ですが、仮にヘッジファンドでの運用ができれば、独立系投信以上のパフォーマンスが期待できます。

一般的に、独立系投信は、(人気が出て)純資産総額が増えすぎると、パフォーマンスが下がってくると言われています。

関連ページ
➡︎ ひふみ投信は今後どうなる?大きくなりすぎた注目ファンドの10年後について考える

 

その点、私募であるヘッジファンドであれば、不必要に肥大化することもなく、数十億円程度の規模で高水準での利回りを長年に渡ってキープすることが可能なのです。

 

日本ではまだあまり馴染みがなく、また少々ハードルが高いですが、もし可能なのであればヘッジファンドでの運用は忙しいサラリーマンにとって最適とも言える選択です。

当サイトでは様々な独立系投信やファンドをランキング形式でも紹介しているので、興味がある人は是非参考にしてみてください。

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まとめ

サラリーマンが資産運用をしようと思った場合、情報の少なさからついついメジャーな金融商品(株や不動産など)に手を出してしまいがちです。

ですが、世の中には様々な運用の方法がありますし、これからも新しい投資の手段は増えていきます。

誰でも知っているような常識や固定観念などに捉われることなく、是非ご自身にあった適切な運用方法を検討してみてください。

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