資産運用の方法は様々
「投資」「運用」と一口に言っても、その方法は様々です。
株、債券、投資信託、不動産、FX、、、投資を考えても「何で運用したらよいのかわからない!」と言う人は少なくないでしょう。
よく「どんな運用がおすすめですか?」と質問してくる人がいますが、それぞれの手段に特徴があり、投資の合う・合わないは人によって異なります。
「(投機的に)一発ガツンと当てたい!」という人に投資信託や不動産は向いていませんし、リスクを抑えて着実な運用をしたいと考えている人に株やFXは向いていません。
それぞれの投資の手段にどんな特徴があるのかは『様々な金融商品について考える −メジャーなものから意外なものまで−』で詳しく解説しているので、興味のある人はこちらも合わせて読んでみてください。
重要なのは長期での計画的な運用
とはいえ、この記事を読んでくださっているような資産運用をしたいと考えている人で投機的に一発を狙いたいと考えている人は少ないでしょう。
特に日本人は、リスクを嫌い、安定した運用を好む傾向があります。
これは素晴らしいことです。
確かに短期的に大きく儲けること(例えば、1ヶ月で2倍!!)ができればそれに越したことはありませんが、そういった投資は決して長く続きません。1ヶ月で2倍3倍にしたとしても、急な高騰によって手にした利益はすぐに消えてしまいます。
また一度の成功に気が緩み、最終的に損をしてしまうケースも少なくありません。
ネットやテレビでは大きく儲けた億万長者の話を耳にすることがあるかもしれませんが、その裏でたくさんの人が損をしていることを知る必要があります。
少し前にブームになった仮想通貨でも、結果的に損をした人は少なくありません。
いわゆる「勝ち逃げ」をした人はほんの一握りのはずです。
安定した運用をすると、どうしても目先のリターンは小さくなります。
しかし、長期で運用できれば「複利」の力で大きな資産は着実に築けるのです。
仮に、年5%の利回りでも20年運用を続ければ資産は2.6倍以上にもなります。30年続ければ4倍以上にもなります。仮に利回りを10%にすることができれば20年で6.7倍、30年で17.4倍にもなります。
これほどまでに複利の効果は絶大なのです。
ちなみに世界一の投資家、投資の神とも呼ばれる、ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)氏が率いるバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)の過去の利回りは年利換算で15~20%です。
しかし、これを50年以上続けることで、彼は株価を8,000倍以上にもしています。
「投資の神」の利回りが年10%台であることを考えて、自分がどの程度の利益を狙うのかを考える必要があります。
個人的な意見を言えば、優良なヘッジファンドでも年5~10%で御の字、個人で運用するのであれば3~5%も利益期待できれば十分でしょう。
不必要に高い利回りにはリスクも付きまといます。「年利20%!」などとうたっているファンドは少し胡散臭いか詐欺の可能性もあるので注意してください。
投資に「絶対」はありません。
自身の運用資金(貯金や収入)や、老後にどの程度の資金が必要なのかをよく考え、無理なく現実的な計画を立てることが重要です。
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資金によって運用の方法は変わる
年5%前後の運用を目指すにしても、投資資金(元手)によって取れる選択肢は変わってきます。
「長期で確実な運用」を目指したい人にオススメの運用方法を、運用計画別にご紹介します。
少額から積立で始めたい人には独立系投信がおすすめ
月々数万円や、100万円以下のような少額からのコツコツした運用を計画したい人には、投資信託がおすすめです。
ただし、証券会社で取り扱っているような「テーマ型」と呼ばれるような一般的な銘柄はおすすめできません。収益性も低く、ほとんど利益は期待できないと考えて良いでしょう。
また、最近流行りのインデックスファンドでは、年1~2%の利回りしか期待できません。安定はしていますが、流石に利回りが小さすぎます。特に運用資金がそれほど多くない場合、収益がお小遣い程度になってしまうので注意が必要です。
最もおすすめできるのは、最近注目の独立系(直販型)と呼ばれる投資信託です。これらのファンドは、ヘッジファンドに近い収益性がありながら、安定した運用実績を残しています。
年3~5%前後の収益が期待できるでしょう。
具体的におすすめできるのは、セゾンとひふみ投信です。
これら2つについては、以下のページで詳しく解説しているの興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
➡︎ セゾンで安定した長期投資を!2つのファンドを徹底比較しおすすめの運用を考える
➡︎ ひふみ投信は今後どうなる?大きくなりすぎた注目ファンドの10年後について考える
まとまった資金を運用したい人はヘッジファンドがおすすめ
一方で、1,000万円を超えるようなまとまった資金が用意できるのであれば、まとめてヘッジファンドで運用するのがおすすめです。
先ほどの独立系投信は、ヘッジファンドの廉価版ともいえるものなので、資金があるのであれば、そちらを選択する必要はありません。
ヘッジファンドは従来、億を超えるような資産を持つ富裕層を相手にするものでしたが、国内のファンドに限れば1,000万円から出資できるところも少なくありません。
基本的には「私募」であり、口コミや紹介で出資者を募るヘッジファンドですが、ホームページから問い合わせることで申し込みができるものもあります。興味があるところがあれば問い合わせてみましょう。
投資の手段は、その人の状況や目標(ゴール)によって適しているものが異なります。ぜひ自分自身にあった運用の方法を探してみてください。