長年の貯金により、手元に5,000万円程度の運用資産ができた。もしくは、親族からの相続、保険金の振込、事業や会社の売却により手元に5,000万円の余裕資金がある。
今回はこのように、ある程度大きな金額を運用したいと考えている方に向けて、運用に関する基本的な考え方をお伝え出来ればと思います。
世の中で「富裕層」と言われるラインは、一般的にローン等の借入金額を差っ引いた純資産額の合計が1億円以上ある方のことを言います。
今、5,000万円を運用したいと考えている方は、まさにこの富裕層のラインギリギリくらいの方が多いのではなでしょうか。
5,000万円を運用する具体的なポートフォリオは「不動産」と「ヘッジファンド」
→ 具体的な数字を当てはめて、パフォーマンスをシミュレーションしてみよう!
不動産投資とヘッジファンドでおすすめの業者は?
→ 話題の『ハイクラス不動産投資』と『BMキャピタル』をご紹介!
プライベートバンカー(PB)のような、富裕層向け限定のサービスは、口座を取得するために数億円以上の金融資産が必要である場合がほとんどなので、実はこの5,000万円付近の投資というのは金額の大きさに比して特別な投資先を探すのが難しいゾーンでもあります。
さて、まずは具体的な商品を検討する前に、どの程度の利回りで運用するとどの程度の資産となるかをイメージすることが大切です。
今回は5,000万円を年5%で運用した場合の成果をシミュレーションしてみました。
年間5%の利回り継続して、、、
▶︎ 5年間後 → 約6,400万円
▶︎ 10年間後 → 約8,100万円
▶︎ 20年間後 → 約1億3,300万円
▶︎ 40年間後 → 約3億5,200万円
5,000万円の資産を元手にすると、年間5%の利回りで資産額はこのように推移します。
実際、20%の運用を長期に渡って実現するのは容易ではありませんが、5%の運用であれば充分にやり方次第で実現することが可能です。
これを10年間達成すれば、そこで3,000万円程度のキャピタルゲインが得られることになります。
さて、手元にある5,000万年の資産を運用するにあたって、具体的にどのような方法がありえるか。2つ程、パターンを考えてみたいと思います。
5,000万円の運用プラン
① 500~1,000万円を不動産、3,000万円をヘッジファンドに、残りの1,000万円を独立系の投資信託に預け入れる
まずは、資産運用の王道でもある、不動産投資を検討しましょう。
不動産投資の最大の特徴は、なんといってもローン(借入)を駆使することによって、レバレッジを効かせた運用ができる点にあります。
ここでは、500万〜1,000万円程度を充てるとしていますが、実際にはこの金額は頭金であり、もっと大きな不動産に投資することができます。
仮に、1,000万円の頭金を支払い、3,000万円程度の不動産で年5%前後の運用ができれば、実質的な利回りは年15%にもなります。
不動産投資にはリスクも伴うので、あまり大きな資金は投入せずに、レバレッジで利回りを大きくしましょう。
不動産投資の利点は、ローンを組んで「レバレッジ」が効かせられること。
投入する自己資金を抑えて、リスクを回避しよう!
次に、3,000万円を年率で5~10%程度の利回りを狙えるような、比較的リターンの期待出来るヘッジファンドにて運用します。
ヘッジファンドは一般的に年10%前後のパフォーマンスが期待でき、出資者にも5~7%程度還元されることが期待できます。
ここで、ヘッジファンドが不動産投資よりも大きな割合を占めているのには理由があります。
ヘッジファンドは、基本的に資産を預けっぱなしにするものなので、運用によって資産が増えた場合には、そのまま上乗せして、複利で運用されます。
それによって、元々年10%の利回りだったものが
3,000万円→3,300万円(+300万円)→3,630万円(+330万円)→3,993万円(+363万円)→・・・と少しずつその利幅を増やしていきます。
不動産投資の場合、資産価値の減少など、時間と共に少しずつ利回りが小さくなってしまうことが一般的ですが、ヘッジファンドでは、むしろどんどんリターンが大きくなる可能性があるのです。
平均して、年5,6%程度のリターンが狙えれば、将来的には十分すぎるほどの資産が期待できます。
複利の効果を考えても、ヘッジファンドでの運用をポートフォリオの主軸にしましょう。
ヘッジファンドは、投資のプロであるファンドマネージャに運用を一任するため、安定したパフォーマンスが期待できます。
安全に運用してくれるようなファンドに預け入れ、手間なく着実なリターン(年5~10%前後)が出れば十分です。
また、ヘッジファンドの場合は、預け続けていれば「複利の効果」で資産が雪だるま式に増えることにも期待。
最後の1,000万円は独立系投資信託にて運用します。
ここで「独立系の投資信託」と呼んでいるのは「さわかみ投信」や「ひふみ投信」などの、大手金融機関とは独立して運営している投資信託のことです。
これらは、投資信託の形式をとっている以上、プライベートなヘッジファンドと比べて運用の手法が制限されておりますが、商品として決して悪く無いものもあります。
独立系投資信託の中でも最も人気・注目の高い「ひふみ投信」については、以下の記事で詳しく考察しているので興味のある人は是非ご一読ください。
▶︎ 関連ページ:︎ひふみ投信は今後どうなる?大きくなりすぎた注目ファンドの10年後について考える
もちろん、独立系投信以外にも、自分で株で運用するなど、方法は様々です。
不動産とヘッジファンドで安定的なリターンが期待できるポートフォリオが組めるのであれば、最後の1,000万円は損をしない程度に、自身の興味のあるものや、チャレンジしてみたいものに投資してみても良いでしょう。
【プラン① 不動産1,000万円+ヘッジファンド3,000万円+個人運用1,000万円 まとめ】
・1,000万円:不動産投資 → レバレッジを効かせて、年100~200万円程度のリターン
・3,000万円:ヘッジファンド → 投資のプロの力で、年150~200万円程度の運用
※さらに複利の効果も期待
・1,000万円:独立系投信など → 自分の興味のあるものなど。損が出なければOK
→全体で年250~300万円程度のリターンが出れば、年5%の目標を達成!
このようなポートフォリオを組むことで、結果的に全体として5~7%の運用利回りを長期に渡って実現することを狙います。
② 1,500万円を不動産、3500万円をヘッジファンドに預け入れる
仮に、自身で運用しなくても良い(特別興味のある投資がない)場合などは、5,000万円全てを不動産とヘッジファンドに割り振ってしまいましょう。
仮に、1,500万円の頭金で5,000万円の不動産を購入し、年5%(250万円)の利回りが期待できれば、年16~17%の利回りになります。
また、ヘッジファンドが同様に年5~7%前後のリターンを出してくれると期待すると、ポートフォリオ全体のパフォーマンスは以下のようになります。
【プラン② 不動産1,500万円+ヘッジファンド3,500万円 まとめ】
・1,500万円:不動産投資 → レバレッジを効かせて、年250~300万円程度のリターン
・3,500万円:ヘッジファンド → 投資のプロの力で、年200~300万円程度の運用
※さらに複利の効果も期待
→全体で年450~600万円程度のリターンで年10%前後の利回り!!
このケースであれば、年間で9~12%程度の利回りが期待できます。
5,000万円の運用資金で、これほどのリターンが期待できれば、将来的に相当大きな資産を築くことができるでしょう。
ちなみに、資産の多くを1つのヘッジファンドに集中させるということは、決してハイリスクではありません。
ヘッジファンドはその中で様々な投資先を持っており、1つのファンドで運用するだけで、分散投資の効果が期待できます。
運用資産数十億円のファンドの運用成果をそのまま享受できるのが、ヘッジファンドで運用する最大の魅力です。
実際、私自身も、自分のポートフォリオの内相当な割合を特定のファンドに任せています。
おすすめの不動産業者とヘッジファンド
ここまで、不動産投資とヘッジファンドについて、解説してきましたが、最後に具体的なものをそれぞれ紹介しておきましょう。
いずれも、富裕層を対象とした会社なので、数千万円単位の資産を運用したいと考えている方にマッチしているはずです。
おすすめの不動産業者
『ハイクラス不動産投資』は、その名の通り、一定以上の資産を持ったハイクラス層を対象とした不動産投資の仲介業者です。
元々は、プロの不動産業者を専門にしていましたが、頭金として1,500万円以上を用意できる人のみを対象として、一般顧客にもサービスを展開しています。
業界内で、プロの不動産業者を相手にしていただけあり、案件として保有している不動産のクオリティには別格のものがあります。
興味がある方は、是非問い合わせてみてはいかがでしょうか。
おすすめのヘッジファンド
ヘッジファンドは、多種多様ですが、ここでは、少しでも安定した運用をしたいと考えている人におすすめの『BMキャピタル』を紹介します。
※ある程度の資産を運用するのであれば、変にリスクを取らずとも着実なリターンを積み上げていくことが、長期的な成果につながります。
BMキャピタル(BM CAPITAL)は、バリュー投資を主軸としており、十分に資産価値があり、値崩れしにくい割安な銘柄で運用するファンドなので、パフォーマンスの安定感においてはピカイチです。
実際、過去に年間を通じてマイナスになったことが無いという実績を誇っており、中長期的に見て、着実に資産を増やしたいという方にとってはまず間違い無いでしょう。
最低出資金1,000万円から出資ができるファンドであり、ある程度の資産運用を検討している方々であれば、十分手が届くはずです。
世の中のファンドの多くで「1億円から」というハードルが設定されていることを考えても、比較的良心的なファンドと言えます。」
新型コロナウイルスの影響によって、経済が不安定になる中で、どのようなパフォーマンスになっているのかは非常に興味深いところですが、興味のある人は、ぜひ直接問い合わせて確認してみてください。
特に富裕層を対象としているような、専門の業者やファンドなどは、口コミや紹介が中心のため、広告も少なく証券会社などにも出回りません。
少しでも興味があれば、直接問い合わせをしてヒアリングをする必要があります。
プライベートファンドとして運用しているヘッジファンドは、証券会社等で接点を持つことができないので、ホームページなどから直接問い合わせて、その実態を確認する必要があります。
そのファンドが、
「どのような戦略に基づいて投資をしているのか」
「どのようなリスクをとっているのか」
「どの程度レバレッジを効かせた取引をしているのか」
「過去数年間はどのような推移をしているか」
など、気になる点は様々あるでしょうが、直接問い合わせて話を聞いてみる必要があります。
理にかなった運用をしており、ファンドマネージャーの経歴や人柄としても信頼が出来るようであれば、出資を検討しもいいかもしれません。
私募であるファンドは、なかなか一般には認知されず、口コミや紹介などでしか伝わっていきませんが、個人投資家にもおすすめできるような安定したパフォーマンスが期待できるものも確実に存在します。
ランキングページでは、独自の視点で分析・評価したものをランキング形式で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。