Fund of the Yearにもランクインしたセゾン投信
有名な投資信託の一つに「セゾン投信」があります。
セゾン投信は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2つを運用・販売しており、合わせて2,500億円近くもの純資産総額を誇る、人気ファンドです。
特に、グローバルバランスファンドの方は、Fund of the Year 2018にも選出されており(6位)、名実ともに優良ファンドであることがわかります。
◼︎ 関連ページ:Fund of the Year 2018に見る最新の投資信託の傾向【2019年先読み】
この2つのファンドを抱えるセゾンですが、「グローバルバランスファンド」と「資産形成の達人ファンド」には、共通点も多いものの、それぞれに特徴があります。
ここでは、それぞれのファンドのメリット・デメリットを比較・検討しつつ、どのように運用すれば良いのか考えていきたいと思います。
セゾン投信は「長期・積立・国際分散」
「バンガード・グローバルバランスファンド」と「資産形成の達人ファンド」はいずれもセゾンが運用するファンドであり、基本的な運用の理念や仕組みは共通しています。
その中でも重要なのは、「長期・積立・国際分散投資」です。
セゾンは長期投資を重要視しています。
長い時間継続的にコツコツと積み上げていくことで、投資によって得られるリターンはより安定し、元本割れの(損をする)リスクを軽減し、確実なリターンに繋がります。
参考:「長期・積立・国際分散投資」とは?|積立投資・つみたてNISA(積立NISA)ならセゾン投信
https://www.saison-am.co.jp/learn/concept/
また、リスク回避(安定した運用)のためにも、「国際分散投資」を重視しており、2つのファンドはどちらも、全世界の様々な業種に分散的に投資しています。
アメリカや欧州、日本をはじめとした先進国だけでなく、新興国の銘柄もバランスよく取り入れ、また業種も分散させることで、局地的なリスクを最小限にしているファンドと言ってよいでしょう。
このように幅広く分散投資をすると、その分手間が増えコストがかさみますが、セゾンはファンド・オブ・ファンズのスキームを採用することでコストを最適化しています。
参考:投資信託のドリームチーム ファンド・オブ・ファンズとは?|積立投資・つみたてNISA(積立NISA)ならセゾン投信
https://www.saison-am.co.jp/learn/basic/05.html
組み入れているファンドもバンガードをはじめ、世界的に有名なファンドが名を連ねています。
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|積立投資・つみたてNISA(積立NISA)ならセゾン投信
https://www.saison-am.co.jp/fund/master/
また、運用方法やスキームだけでなく、出資の観点でもリスクヘッジを重要視するセゾンでは、「積立投資」を推奨しており、出資の方法も「定期積立」と「スポット」の2つから選べるようになっています。
定期積立であれば、月々5,000円から1,000円単位、スポット購入であれば10,000円以上1円単位で投資ができるようになっており、誰でも始めやすい金額設定となっています。
資産形成の達人ファンドの方が、より大きなリターンを追求している
「長期・積立・国際分散投資」で、リスクを最小化し、安全で確実なリターンを追求している点はセゾンのどちらのファンドにも共通した特徴です。
ですが、その中身まで詳しく見ていくと、「セゾン資産形成の達人ファンド」の方がより大きなリターンを追求し、積極的な運用をしているということがわかります。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、債券と株式を半々(50:50)で組み入れており、コストも最小限です。
販売手数料(無料)、信託財産留保額(0.10%)はどちらのファンドも共通ですが、信託報酬は年0.60±0.02%と、資産形成の達人ファンドの年1.35±0.2%と比較して、半分以下に設定されています。
一方で、資産形成の達人ファンドの方は、世界各国のそれぞれの地域で、独自に銘柄を調査・分析し、組み入れ銘柄を厳選しています。
ポートフォリオも「株式のみ」のため、債券を組み入れているグローバルバランスファンドと比較して、手間とリスクをかけてでもより大きなリターンを追求していることが見て取れます。
実際に、設定来のリターンを比較してみても、グローバルバランスファンド+39.34%がなのに対し、資産形成の達人ファンドは+97.40%と圧倒的に高いリターンを記録しています(※2019年1月31日時点)
ここまでの利回りを見ると、資産形成の達人ファンドが圧倒的ですが、その推移(チャート)を比較してみると、やはり上下の振れ幅が大きいことがわかります。
実際、純資産総額を比較するとグローバルバランスファンドが1,739億円、資産形成の達人ファンドが720億円となっており、グローバルバランスファンドの方が人気があるようです。
Fund of the year 2018に選出されたのも、グローバルバランスファンドの方でした。
バランスよく組み合わせて調整することが重要
このように、共通点を持ちつつもそれぞれに特徴のあるこれら2つのファンドは、人気に偏りがあるものの、どちらが優れているということもありません。
これら2つのファンドを組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを調整し、自身の目標に合わせて組み合わせのバランスを考えることの方が重要でしょう。
参考:ファンドの紹介(つみたてNISA対象商品)|積立投資・つみたてNISA(積立NISA)ならセゾン投信
https://www.saison-am.co.jp/fund/
投資の選択肢は一つではありません。
ぜひ様々な投資先を吟味し、それぞれの特徴を理解して整理することで、目的や目標に応じて使い分け・組み合わせることを検討してみてください。