50歳からの資産運用 投資信託 ETFで運用するのが良いって本当?素人が手を出してはいけない落とし穴とは

ETFで運用するのが良いって本当?素人が手を出してはいけない落とし穴とは

最近話題のETF。著名な投資家も評価していることもあり、ETFでの運用に注目が集まっています。
確かに、金融商品として優れたオプションであるETFですが、個人投資家にとって本当に良い(有益な)運用先なのでしょうか?
ETFの特徴や投資の本質(大原則)から考えてみましょう。

投資信託
最終更新日:2023年01月10日

注目を集めるETF

 

ETFでの運用に注目が集まっています。

ETF(Exchange Traded Fund)とは、金融商品取引所(東京証券取引所など)に上場している投資信託のことであり、特定の「指数」に連動する成果を目指して運用されます。

 

ここでいう「指数」とは、とは、TOPIXや日経225、S&P500、ダウ平均から、REIT(東証REIT指数)、金・銀・プラチナといったコモディティまで多岐にわたり、日本で買えるETFは200種類を超えます。

 

ETFには、それ単体で市場全体に投資することと同じようなリターンが得られるため、手軽に分散投資ができるという特徴があります。

 

インデックスファンドと比較される(似ていると考えられる)ことも少なくありませんが、投資信託が1日1回算出される基準価格を元に、1日1回しか取引できないのに対し、ETFは、株式投資などと同様に、相場でいつでも取引をすることができます。

 

そいて、一般的な投資信託と比較して信託報酬が低い(安い)ため、低コストです。

 

このように、

・分散投資が手軽にできる
・流動性が高い
・コストが安い

といった特徴があるETFでの運用に注目が集まっており、著名な投資家もETFを評価するようになりました。

 

世界的な投資家であり、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)の会長兼CEOを務め、オマハの賢人と称されたウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffet)もETFを評価しており、次のように述べています。

 

低コストのインデックスファンドを選びなさい。そうすれば9割の投資家よりも上手くやれるでしょう。

 

金の10%を短期国債に、90%をごく低コストのS&P500インデックスファンド(バンガードの商品を提案)に投じるというものです。

この方針に沿った信託財産の長期的な成果は、高額でファンドマネジャーに委託している大半の投資家(年金ファンドや機関投資家、個人投資家の誰であれ)が手にする成果を上回るだろうと、私は信じています。

 

引用:1億人の投資術 https://oneinvest.jp/vanguard-etf/

 

ですが、ETFでの運用は本当に私たち個人投資家にとって有益なのでしょうか?

 

ETFは、確かに素晴らしい金融商品(オプション)ですが、結局は200種を超える銘柄から自分の力で適切に選ばなければ運用を成功させる(利益を得る)ことはできません。

 

この「ETFの選び方」を考えていきましょう。

 

 

日経225 or S&P500?あなたならどちらに投資する?

 

例えば、日経225とS&P500。あなたはどちらのETFで運用しますか?(もちろん他のETFでも構いません)

日経225は、東証第一部上場銘柄から選ばれた225銘柄を元に算出され、日本経済をそのまま表したような指標です。

一方で、S&P500は、アメリカの代表的な株価指数で、アメリカ経済を表した指標とも取れます。

 

この日経225(日経平均)とS&P500には、どちらもETFが存在しますが、どちらに投資するのが正解でしょうか?

 

日経225にもS&P500にも波があり、タイミングを外すとなかなか値が上がらない時期があることも確かです。

例えば、2006年頃に日経平均に投資してしまうと、その後低迷期が続き、再び元の値まで戻るのは約8年後になります。

 

20年30年と運用していくのであれば問題ありませんが、人生何があるかわからず、途中で現金が必要になることもあるでしょう。

 

そう考えると、いつ谷の期間を迎えるやもわからない市場にかけることがいかに難しいかがわかります。

これはS&P500(アメリカ市場)についても同様で、2000年からは約12年間谷の期間があります。

 

加えて、外国株式に投資する場合、為替のリスクも考慮しなければいけません。

 

今でこそ好調な推移を見せる両指標ですが、明日から10年間が谷の期間かもしれません。円高に振れるかもしれません。

 

そう考えると、どちらの指標に投資するのも、非常に判断が難しいことがわかります。

 

 

ETFはマクロへの投資!でもそれって難しい??

 

結局、ETFへの投資は、市場や為替といったマクロへの投資大差ないことがわかります。

しかし、この「マクロ」への投資こそ、最も気をつけなければなりません。

 

「日経平均」などと聞くと、「日本経済のことだし、なんとなくわかりそう」などと安易に考えてしまいがちですが、日本経済の展望が本当にそんな簡単に理解・予測できるのでしょうか?

 

アメリカをはじめとした海外市場の影響も受けますし、為替にも大きく影響されます。

「将来必ず成長する!」という期待を込めた希望を持って投資するのであれば話は別ですが、安易に投資する前に一度立ち止まって考えてみる必要があるでしょう。

 

投資の大原則に「自分が理解できる(価値を評価できる)ものにかける」というものがあります。

 

もし「日経平均は今後絶対上がる!」と思って(期待して)投資するのであれば、自分であれこれ株を買ってポートフォリオを組んだり、一般的な投資信託を買うのではなく、ETFを買うのは有効かもしれません。

 

ですが、ETFが優れているからといって、安易にETFに投資しようと考えるのは早計と言わざるをえません。

 

ETFは仕組み(商品)としては優秀ですが、投資をする際に考えなければいけないことは他にもあります。

巷の評判に安易に従うことなく、きちんと本質を考えることが投資・資産運用の本質ではないでしょうか。

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