コツコツ貯めた1,000万円!本当にそれで大丈夫?
老後に備えて、コツコツと貯蓄をしている人は少なくないでしょう。
きちんと年金が支払われるか不安であったり、寿命がどんどん伸びていく中で、引退後の生活費や医療費を確保しようと、若いうちから貯金・貯蓄に精を出す人は増えてきているように思います。
実際、ある程度給料がいい人たちの話ではありますが、20代や30代前半にして、貯金が1,000万円を超えた!と言う人の話を耳にすることもあります。
確かに貯金をすることは大切です。しっかりと計画性をもって日々の収支をやりくりし、若くして多くの資産を築くのは素晴らしいことだと思います。
ただし、老後や資産のことを考えたときに、本当に貯金をしているだけで大丈夫なのでしょうか?
最近、資産運用に注目が集まっています(テレビなどで大手金融機関がCMを流しているのを目にする機会も増えてきました)が、なぜ投資をする人が増えてきているのでしょうか?
まずは、投資・運用が必要な理由を考えてみましょう。
運用は必須!超低金利だからこそ貯金だけでは足りない理由
資産運用が必要な、最も大きな理由は「貯金をしているだけでは何にもならない」からです。
2017年現在の、一般的な預金金利はたったの0.01%/年です。
つまり、1,000万円預金があったとしても、1年間で1,000円しか利息がつきません。
仮に、一生懸命働いて、稼いで、節約をして、30歳にして1,000万円もの貯金をしたとしましょう。
そこから定年を迎える60歳まで1,000万円の貯金を30年間手をつけずにおいておいたとしても、なんと1,003万43円(+3万43円)にしかなりません。
利子が付いているとはいえ、これでは全く安心できません。
バブル世代の方達は、金利が2~3%、高いものだと8%も付いていた時期もあった感覚が残っており、「貯金をしておけば安心」という考えを持っているようですが、超低金利時代である現在では全く通用しないのです。
ちなみに、年2%の金利がつく場合、1,000万円は30年で1,811万3,615円、仮に金利が8%だと1億0,062万6,568円にもなります。
仮にたった1%の利回りでも運用できれば、30年で1,000万円を1,347万8,489円まで増やすことができます。
貯金で300万円以上積み立てることは決して簡単ではないですよね?
この差を埋めるためにも資産運用は必要なのです。
投資は怖い!?リスクを回避してできる運用の方法とは
とはいえ、「いきなり運用を始めろと言われても、リスクがあるから心配」という人もいらっしゃるでしょう。
一生懸命働いて稼いだ資産が減ってしまうのは怖いという感覚は決して悪いものではありません。
ただし、投資・運用は、闇雲に資産を突っ込むギャンブルではありません。
株やFXなど様々な運用の方法について、様々なリスクヘッジの方法がありますが、そんな中でも特にリスクなく運用できる方法が「保険」を活用した資産運用です。
保険=運用
という話にイメージがわかないという人もいらっしゃるでしょうが、まずは保険で運用するという話の解説から始めていきましょう。
安全・安心!保険で資産運用するメリットとは
保険というと、日本で真っ先に思い浮かぶのは「保証」の要素でしょう。
「病気やケガの際に月々○○万円もらえる」
「ガンの場合には、○○万円もらえる」
などの保証が付いているものは、いわゆる「掛け捨て」のものが一般的で、こちらは運用ではありません。
※掛け捨て型の保険(医療保険など)が悪いわけではありません。必要に応じて使い分けましょう。
もう一方で、「積立型(貯蓄型)」と呼ばれる保険が運用に適しています。生命保険などがその代表格です。
こちらは、月々○○万円を積み立てていくことで、満期に達した際にまとまったお金が返ってくるというものです。加えて、生命保険は、万が一のときに保険金が降りるという「保証」の要素も兼ね備えています。
例えば、月5万円で60歳が満期の保険に30歳で加入したとします。
総額で、5万円 ×12ヶ月 ×30年 = 1,800万円 支払うわけですが、
保険会社やプランにもよりますが、保険金が2,500~3,000万円というものも珍しくありません。
ちなみに、一般的に、月々の支払いが多い(高い)プランほど、利回りが良く、若くして1,000万円も貯金ができるような、月々に10万~15万円も積み立てられる人は、さらに良い利回りで運用できる可能性もあります。
また、保険料は所得から控除できるため、きちんと確定申告することで「節税」の効果も期待できます。
満期までしっかりと保険料を払い続けていれば、きちんと定められた額が払い戻されるため、これ以上なく安全で安心な運用と言えるでしょう。
もちろん100%メリットのみというわけではなく、ある程度のデメリットもあります。
例えば、月々の保険料の支払いの分、キャッシュフローは悪くなりますし(日々自由にできるお金は減りますし)、万が一の時すぐに現金化することができない場合もあります。
例えば、株やFXなどでの運用であれば、ほぼ確実にすぐに現金に戻すことができますし、貯金に関して言えば言わずもがないつでも自由に引き出すことができます。
また、もし仮に途中解約することになった場合、返戻金(解約時点で返ってくるお金)がそれまでに支払った額を下回ってしまう場合もあります。
100%安全安心で、一切デメリットのない運用など存在しません。
ですが、ある程度のデメリットはあるものの、トータルで考えれば、保険での運用は非常に安全・安心で低リスクな運用だと言えるでしょう。
資産運用には様々な方法があり、利回りやリスクなど、メリット・デメリットは様々なです。貯金だけでは安心できない世の中だからこそ、是非ご自身にあった様々な運用方法を探してみてください。
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