「貯金が1,000万」いくら投資に充てますか?
仮に、手元に1,000万の資産があったとします。
働いて頑張って貯めたお金であれ、相続などで急に得たお金であれ、簡単に失っていいお金ではありません。
資産運用する大前提として、自分の生活資金を守る必要があります。
近い将来使う予定があるお金については、リスクの低い「守りの資産」である貯蓄に充てましょう。銀行に入れておいていつでも取り出せる状況にしておくことが必要です。
一方で、当面使う予定がない資金については、収益が期待できる投資に充てましょう。投資にはリスクが伴いますが、将来的な資産形成を考えた際に非常に有効です。
この「投資」と「貯蓄」をベストな配分で行うことが重要になってくるのですが、果たしてどの程度の割合を投資に充てる(貯蓄として残しておく)べきなのでしょうか?
理想の配分は、「現在どのくらいの資金を保有しているのか」「収入状況」「年齢」などによって変わってきますが、一般的に理想の配分比率として広まっているものが、「100から年齢を引いた分を投資にまわす」という考え方です。
出典:「なけなしの100万円」ベストな運用法 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/12979
若ければ若いほど、失敗してもやり直しがきくということもあり、投資に充てられるお金は大きくなります。
例えば、今あなたが40歳であれば60%を投資に充て、残りの40%を貯蓄として残した方がよいという話になります。したがって、1,000万円の資産があれば600万円を投資に充てることができます。
30歳であれば700万円を運用に回すことができますし、50歳であっても、半分の500万円は運用に充ててよいでしょう。
運用は株式投資で良いのか?リスクとコストに目を向ける
投資と聞いて一番にイメージするものが「株式投資」ではないでしょうか。
「投資=株式投資」のように考えてしまっている人も少なくありません。
しかし、はっきり言って、これから資産運用を始めようという方に株式投資はおすすめできません。
株式投資には様々なリスクやコストが存在します。ここでは、株式投資の代表的な「リスク」と「コスト」について説明していきます。
リスク① 価格変動のリスク
株価が変動すると利益が出る可能性もありますが、当然、損をする可能性もあります。また、会社が倒産してしまった場合、株券は紙くずとなります。
当たり前のことですが、これが最も代表的な株式投資のリスクです。
リスク② 流動性リスク
株を現金に換金できない可能性があるというリスクです。株は売ることができなければ、現金化することができません。「××円で買った株が、○○円に上がったから売りたい」と思っても、買い手がいなければお金にはなりません。
取引量が少ない場合には、安値で売るしかない場合もありますし、急に現金が必要になった場合などは、収益性が悪化する可能性が高くなります。
コスト① 莫大な時間を使う
株式投資には、財務諸表を分析して割安株に投資する手法、チャートや指標を参考に株式投資する手法など、様々な投資手法があります。
分析や売買の手法は様々ですが、いずれの投資手法も情報収集・分析にかなりの時間が必要となります。
また、デイトレードともなれば、取引時間中はパソコンから離れることはできません。
コスト② 精神的に疲弊する
毎日株価の動きを気にすることは精神的に非常に疲れます。
特に、日々の株価の変動が激しい新興市場の株式に投資した場合などは、株価が気になって仕方がないでしょう。
会社員の方などは勤務時間中でも携帯電話を使用して常に株価チェックをしてしまうなど、本業に支障が出るかもしれません。
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株式投資の難しさについては、以下の記事でも解説しているので是非合わせてご一読ください。
➡︎ 個人投資家は要注意!素人が陥りがちな投資の失敗例3選【資産運用/儲かる】
➡︎ 株で儲かる人は一握り?株式投資の難しさを検証する
株式投資よりもヘッジファンドという選択
今あげたようなリスクを回避しつつ、これら時間と精神力を使い、株式投資で収益を出すのは並大抵のことではありません。
大事な運用資金をあっという間に溶かしてしまうことも十分に考えられます。
これから資産運用を考えている、特に、投資初心者の方には、ヘッジファンドでの運用の方がオススメです。
ヘッジファンドは、投資のプロが投資家から集めた資金をもとに運用を行い、利益が出た場合に、出資金額に応じて利益を配分するという、資産運用サービスです。
プロが投資する運用会社が、これらのリスクを回避し、あなたの代わりに莫大な時間と精神力を使って利益をあげてくれます。
また、ヘッジファンドでは運用の実績も定期的に報告されるため、ファンドマネージャーたちと話しながら現在の市況などを勉強していくことも可能でしょう。こうして他人に運用を任せながらも、知識や経験を得ることができます。
自身で株式投資をするのは知識・経験を積んでからでも遅くはないのでしょうか。